35年ぶりの

35年ぶりで書写検定を受けてきました。

最後に受検したのは高校生の時です。書道室で、芸術に書道を専攻した人が全員受検したような記憶があります。ほとんど受検対策をしていませんでしたが、当時は現役で家業の一環として大きい団体の師範科の勉強をさせられていたので、なんとか合格させていただきました。

それから月日は流れ。

これはある意味、勉強の仕方が全くわからないといえるわけです。

それでまず講習会に出かけました。講習会が毛筆か硬筆かどちらか一方だけでしたので、今回は硬筆に焦点を絞りました。主に実技の講習会でした。すっかり我流で書いてしまっていた幾つかの字を指摘され、直していただき、とても有意義でした。

書はアートである。

下手な字はない。

団体から独立してやっていく、、、ということが、すなわち自己満足な勝手流というのではいけないと思っていますので、本当にいい時期にいい機会を得ました。

そしてそこから二週間、毎日毎日裏紙をつかって練習し、書史を暗記すべく本を読み。それが実に、楽しかった。できないことができるようになっていくのです、知識が増えていくのです。壊れかかった記憶力でも、三歩歩いて二歩下がったらちゃんと一歩の歩みは残ることを改めて自覚したのもうれしかった。人生はワンツーパンチでした。

当日。

実技と理論があり、どちらかが合格していれば免除なわけですが、受検者たちの挙手を見て「実技で落とされている人たちがこんなにいたのか」と改めてハードルの高さを自覚して臨みました。正直、1問目の速書き課題は緊張で文字が震えましたね。

でも一時間半の全力投球はものすごい快感でした。終了の声を聞いて、何かとてつもない充足感がありました。脳内快感汁がどばーっと出ているのを明らかにイメージできました。

もちろん指導者としては一発合格が望ましいのでしょうが、提出する時に自分で感じた課題がありました。不合格でも、何度でも。

そしてさらなる目標・最高級位の一級は1割に満たない合格率、山は高ければ高い程チャレンジのしがいがあるじゃないか。と何かに燃える秋のゆうぐれ。あ、全部変体仮名でも書けるぞ、うふふ。

ああここに来て、おもしろいものを見つけちゃったなあ。

この記事について

このページは、Yukoが2017年11月14日 11:11に書いた記事です。

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