作品展

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ちょっと更新をサボってしまっていました。

日々、色々なことがあって楽しくて仕方なくて。

子供がらみの仕事の醍醐味ですね。日々の移ろいは、とりあえずツイッターで細々と。ツイッターは老後も生存確認に使えるよう、毎日必ず一言はつぶやくように習慣づけています。

さて、私は「たいらか」http://www.tairaka.com/という療育系のフリースクールで授業を受け持っています。その施設をそのままお借りして月二回の塾を開いているわけです。一階ガラス壁のスタジオで活動が丸見えということもあり足を止めてくださる方が多く、三田教室はありがたいことに現在キャンセル待ち状態です。今日はこれから「たいらか」そして、天・三田教室の授業があります。

書に親しみ、書が身近になれば、必ずや生き方の中に書が入ってくる。時間をかけても単なる手習いではなく、何か核のようなものをしっかり埋めていきたいと思っていました。今のところ、基礎技術の習得は中途ですし、名前なども抜群に上手に書けるわけではありません。けれども「さぁ今日は何を書こうか」と考えている彼らの表情と出来上がりの作品を見るにつけ、一人一人が自分自身と向き合い、静かな時間を集中して楽しんでいることがよくわかります。清書のときの絶対に失敗できない緊張感なども、見えない形で生活に役立っていると思います」

これは今日のお便りの一説。冒頭の写真はお便りに使った一枚です。

「たいらか」のアートの授業は手前味噌になりますが大変素晴らしく、先月開かれた文化祭には三田教室の生徒たちの作品もコラボレーションしていただけるということで、コースターに好きな漢字を書いて提出していました。喫茶コーナーもありましたから、そこで使っていただければ・・・ぐらいの気持ちでした。それがサポートスタッフであるアーティストの手によってモビールになり、立派な作品として新しい命を吹き込まれている。

結構、感動的でした。

楽しんで書いた好きな文字が、こんな形で別のアートになるという経験は、子供達にとっても新鮮であったようです。文化祭終了後も「たいらか」一階のスタジオに飾ってありますので、お近くの方はちょっとご覧になっていただけるとうれしいです。

漢字ドリルが大嫌いと言っていた子が、最近は書道で次にどの漢字を書こうかと思うと苦痛ではなくなった。と言ってくれました。

小さな発見と、小さな感動が起こしていく、小さな小さな、だけど確実な成長。書には、抗生物質のような即効性はなくても、漢方薬のようなじっくりした有効成分があるように思いました。

さあこれから準備して、今日も授業、がんばりまーす。

この記事について

このページは、Yukoが2017年12月 5日 10:19に書いた記事です。

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