これは何かと言いますと、明日、初めて筆を持つ子達による横線引き競争の賞状ですね。近所の公立小学校の教科「にほんご」で筆を持つという単元があり、毎日筆をもっている経験から生徒たちにお話をしてきます。
厚紙だと本格的になっちゃうので、あえてのペラ紙。もらってもさほど嬉しくない内容という仕掛けになっているので、誰も羨ましがらないんですが、一生懸命やった子が一瞬の優越感に浸るには十分なんです。
子どもには賞状とメダルです。
鉄板です。
あ、紙製で大丈夫なんですけど、鉄板です。
なんてことない、筆で線を引いたり、円を書いたりする競争なんですが、大きい筆で細い線を引くためにはある程度の勢いが必要です。そこで「競争」と急がせることで、ためらいを消させてしまうんですね。
こんなことをして筆に慣れると肘はつかないし、おのずと姿勢はよくなっていきます。なんかもう最初からどっしり「書家」みたいな雰囲気を醸す子までいて、毎度毎度楽しくて仕方ないゲストのお呼ばれなのでした。
高学年の生徒の中には、低学年の頃に私が遊びに行った授業を覚えていてくれていて気軽に声をかけてくれる子も結構あり、嬉しくなります。子供達からもらった感想のお手紙は「宝物」として、私が亡くなった時にしっかり抱えて一緒に天に上る予定になっています。ふふふ、抱えきれない財産です。
書道は筆一本で国際交流ができる、折り紙に匹敵する素敵な一般教養。
街の中には、お手本がいっぱいある。いつでもできる。誰でもできる。ビバ、書道。
道具の説明といくつかの書道のルールがわかったら、早速今の気持ちを書いてみましょう??
そして初めて持つ筆がいい感じの線を生み出し、一人でも多くの子供が書道に興味を持ってくれたらいいなあ。と、願いながら授業の準備をしています。
さ〜て、賞状以外に何を仕掛けようかな。
結局いつも一番楽しんでいるのは先生である私だったりするのだけれど、先達が楽しくなかったら後に続く者が楽しいわけないしね。
情熱、込めていきましょ。