早速メールをいただきました。ありがとうございます。
「字がヘタで」悩んでいる。と。
えーっと・・・それはいわゆる美文字ではないというだけで、実はその文字こそが貴方自身の人柄を表す「愛おしい文字の形」なんだと私は思うんですが、いかがでしょう。
ヘタな文字なんて、存在しない。
騙されたと思って、「その言葉を伝えたい」という意識の下、丁寧に筆書きしてみてください。圧倒的に見栄えが違います。
今まで、急いで書いていませんか。
分からない漢字は適当にごまかしちゃっていませんか。
勢い、雑になっていませんか。
美文字ってコツさえ掴めば簡単。ダイソーでもテキストが売っているご時世ですから、ぜひ一度お試しを。
テキストをなぞるときのスピードと慎重さで書いたら、どんなに頑張ったって下手な文字にはならないです。
よその国の文字の美醜が私たちにはわからないように、海外の方から見たら筆文字の何がうまくて何がうまくないかはおそらくわからない。貴方のことを「字が下手」という人は世界中探してもそうはいないということ。世界の人口、70億。
生まれ育った日本で見慣れた美文字のように書かなくちゃ!と焦るから相対的にヘタな気がしているだけで、文字に想いを込めて書いた時、そこには必ず味わいがあります。
さらに秘密兵器「筆ペン」を使えば、筆の太かったり細かったり、滲んだりかすれたり、ハネたりハネなかったりが、字の表情を豊かにしてくれます。
そんな自分のまんざらでもない文字を見ると、ちゃんと自信になりますから。
字を書くことさえ苦痛にしなければ、書いているうちにコツはどんどんわかってきます。
そのうち、字を書くことが好きになります。楽しくなったら、怖いものなんかなくなります。
まずは「ヘタだから書きたくない」という気もちを脱ぎ捨てることから。バーンと、脱いじゃいましょう!夏だし。
フリップ芸として講演会で使ったスケッチブック