新年明けました。
深夜ふと「まっすぐな道でさみしい」という、種田山頭火の句が頭をよぎりました。
高校時代に好んだ自由旋律の俳人の句が三十余年の時空を越えて胸に迫ってきました。
「分け入っても分け入っても青い山」
「うれしいこともかなしいことも草しげる」
・・・若い私は、この句に希望を見ました。曲がりくねった道を選べば寄り道も多く得るものも多いと好奇心に満ち、どこまで行っても常に清々した実りがあり、果てには必ず繁る草があり萌える季節がくるのだ。と。
けれど、その解釈は根本的に間違っているのではないか。
無常観とは無縁だった、生々しく精一杯生きていた自分の肉体と精神をポーンと突き放すと、違う解釈が見えてきます。
鴨長明の「方丈記」も、今読むと胸に迫りくるものがあります。
なるほど年を重ねるというのは実に面白い。
皆様の未来には沢山の発見が待っているのです。今は子育てに仕事に全力投球だと思います。終わったあとにはちゃんとこんなご褒美がありますから、どうぞお楽しみに。
子どもたちが家から出て、私の自由に使える時間が増えました。それでこんなことを書き綴っています。
今年は自分自身の技術の向上と、さらに生徒さんに熱い指導を・・・うーん、どうも立派な目標は立てにくいなあ。
「こんなふうにいい歳でも好きなことをして、上機嫌に生きていていいんだ」という背中を見せていくことには自信があります。←こんなことを言っている時点で、すでに無常観とは無縁な気もします。ま、今年も血気盛んに、マイペースで参りましょう。
かっこいい字を書きたいなあと思ったら、ぜひお声をかけてくださいね。
都内ならどこでも飛んでいきますよ。←落ち着け。
今年、みなさまにとってよい一年になりますように。