最後に更新したのはいつの事だっただろう。
初めての射会に出場して羽分けを出し(4本の矢のうち二本的中)、その時に出産以来久しぶりに最大のアドレナリンがダバダバ出まくって、もうすっかり弓道の虜になってしまった。
というご報告はしたのだが、以来、あいかわらず的中率は18%を低迷している。
それでも生涯的中数は113中に増えていて、コツコツ精進の日々。
お嬢の部活の付き合いそのままに始まった、大人弓道の会は月に一回だ。
メンバーの大人たちは在勤在学ではないため地区の連盟には名を連ねることが出来ず、ということは当然、段級審査を受けることが出来ないというのもあって、何よりも、もっとうまくなりたいという意欲がメンバーをそれぞれ在住在勤の地区連盟への参加に駆り立て、皆それぞれに初心者講習会や自主練に余念がない。
私も、団体に所属した。
初めてのお稽古日、三時間半道場にいて、引いたのは一手(二本)。覚えるべきしきたりは五十の手習いにものすごくハードルが高いのだが、徹底的に巻藁に付き合ってくださるご指導、諸先輩方の所作のうつくしさに半ば見とれていた見取り稽古、まだあやふやな坐射もかっちりご指導いただいて、充実感は半端なく。
もともと崖っぷちが大好きなタイプなので、弓道の「自分との戦い」が心地良いのだと思う。いつでもどこでも、自分で崖っぷちを作れる。どんなMだよ、と自嘲しつつも、日々日常で正座や跪坐、背筋を伸ばしたり、背筋を鍛えたり、ゴム弓を引いたり......と、生活全般が武士っぽくなって、とても心地いい毎日だ。
同時多発的に、書道塾の準備と、実家のリフォームが進んでいて、かなりワタワタしているのだが、どんなときにも平常心を心がけるだけで随分生きて行きやすくなった気がする。いや、それでも普通の人の倍ぐらいワタワタしているはずなのだが、心向きだけでも、平常心というかね。
ただ、室内装飾は全部母の好みにしたら良いと一任していたところ、昨日、引っ越しの手伝いに行ったら実家が、なんというか、その、東京ディズニーランドのアリスのティーパーティーを思わせるカラーリングになっていて、ものすごくビックリぽん。平常心、吹き飛ぶ。
ままま、彼女が幸せなら、このピンクと紫が気に入っているのなら、そ、それでいいんだけどな。
とは思いつつも、玄関まで紫色にするというチャレンジャーな母ヨシコを、傷つけないように傷つけないように、説得した。内装はディズニーランド上等だけど、外観は一応、ご近所との関係もあるわけだしさ。
ブレずに、一途に。大義のために。
ありとあらゆる崖っぷちが、待ち構えているんだねぇ。いろいろあるんだけど、なんとなく弓道を始めてから一本芯が通ったというか、割りといい感じに日々を楽しめている。
今日はこれから、幼稚園児を相手にお習字のお稽古。忙しいって、素晴らしい。