後輩君、インハイ予選

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今朝、弓道の東京都総体、全国インターハイ東京都予選大会が今日だと知る。

弓道部が仲良しすぎて、保護者会から大人の弓道部が発足し、月に一度の練習で集うためにラインでやりとりが頻繁に行われており(関係ない話題のほうが多いのだが)、在校生の親から総体出場の発信があって、卒業生の親たちはしみじみ一年の早さと、その後に会ったいろいろな出来事とに想いを馳せ、それから武道館に向かって拝礼しつつ、健闘を祈るのだ。

がんばれ! ああもう、武道館に応援に行きたい。武道館に住みたい。

弓道を始めて半年の私には、都総体の舞台に立ち矢を放つということがどんなに大変なことか、今はよくわかる。うちの子達(家族か!)が上位に食い込むことを祈りつつも、どの選手も実力が発揮できるようにと願ってやまない。

弓道のいいところは、他人との戦いでなく、最後まで己との戦いであるところ。

試合中、四矢皆中を出した選手には会場から惜しみない拍手が送られるところも、私は大好きだった。

応援に行った母たちで楽しいランチタイムとか、ついでにお散歩とか、自分の子であろうがなかろうがわが子たちの誰かが予選通過すれば涙を流さんばかりの勢いで熱が入るあたりとか、今回は何を差し入れしようかと画策したりとか、勢い余って子どもたちの遠征に応援ツアー組んじゃったりとか、いろいろあったなあ、もうこの代最高だよねというお楽しみの日々が懐かしい。

本当に、応援、大好きだった。

でも、それは私が弓を触ったこともなかったから良かったのだと思う。

今、弓を執って練習するようになって、試合の臨場感が怖い。お嬢が高校弓道を終えてから弓道を始めて、本当に良かったと思う。応援に行っても怖くて怖くて私が震えていては応援にならないのでね。知らない強さ、というのはあるんだよなあと思う。根拠ない自信で大丈夫、デキルわよ!と選手たちに笑いかけた去年。一年あると人はずいぶん変わるんだな。

私は都合五年間の応援生活の中で、何百人もの射を見続けて、この子綺麗だなあという子たちを自分なりに発見していて、イメージトレーニングだけは出来上がっている。これも、情けは人のためならずというか、自分の弓の中に浸透させてがんばる糧にできそうで、動いた分だけ、ちゃんと自分に戻ってくるんだなあと思う。

応援も「やらなきゃならないこと」になっちゃってたら、きっとつまらなかった。

楽しんでワクワクして過ごす一日は、結果はどうであれ、「親孝行だ、あんたたち!」と選手たちに心から感謝しちゃう時間になって、競技選手の与えてくれる喜びは選手たちの存在意義を大きくし、サポーターはごっついご褒美を得て、幸せは連鎖しながらどんどん大きくなっていく。

それが後々、すごーく遠回りして自分の趣味にも役に立つように変化する。これは嬉しい誤算だったけど、幸せなんて、案外、簡単なのかもしれないんだよなと、最近よく思うんだよね。

がんばれ、アスリートたち。君たちの一生懸命が、後に続く者とそばで見ているものの力になる。