四月も一度も更新しなかった〜更年期恐るべし

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黄金週間も残すところあと二日。

小僧はものすごく久しぶりにオフ、中学のお友達と一緒に映画、そしてショッピング。
お嬢は高校卒業式に渡米、そのあとは大学の寮に入って、ラインの報告を見る限り、毎日がお祭りみたいで楽しそうです。
相方はジョギング中。
ちょっと前まで、ゴールデンウィークは家族で団子になって一緒に過ごす時間でした。
遠出の計画を練ってみたり、渋滞に巻き込まれてみたり、都内残留の年にはみんなで大掃除をしたり、サッカーや弓道の大会で応援したり。
そんな昔が、ちょっとだけ懐かしいです。
そうか、家族がみんなバラバラでも、一人一人で十分に楽しめるようになったんだね。
そしてその一人一人のお楽しみっぷりを聞くお楽しみ、という、新しい世界が始まりました。
ふむふむ。
私の子育て黄金期は終わったんだなあ。
天職だと思っていた記者生活から、「母親業」に転職し、夢中で走ってきて、小僧の義務教育はあと1年弱、高校受験はないから、これはもうほとんど終了なんだなあ。
楽しかったなあ、面白かったなあ。
と、しみじみ思い出に浸ったら、さて次の第一歩だよね。

というわけで、断捨離プラス新事業展開の準備を、ゆっくり始めました。
ゆっくり、ゆっくりです。
今までの私のパターンだとここから一気にダッシュなんですけど、昨年末、階段のてっぺんから降ってきたスーツケースに巻き込まれてひっくり返り、腰を強打、入院して以来、どうもペースがスローダウンしています。頑丈だっただけにね、いろいろなところが次々壊れていく感じで、不調になっていくショックは案外大きかったの。
ブログ書く時間はきっとあったんです。
でも、作文する気力がない。
大学に復学する資金も時間もできたんです。
でも、もはや福祉施設に実習にいく気力がない。
本ぐらいは読めるはずなんです。
でも、興味のある分野が見つけられない。すっごく欲しかった文化人類学のお高い本は3ページで熟睡を誘うし。マンガすら、面倒臭い。
家事だって仕事だって、しっかりとこなせば快適に過ごせるんです。
でも、ちょっと動くと疲労困憊で。
お友達と過ごす時間を、待ちに待っていたんです。
でも、夜の外出なんてとんでもない、よほどのことがない限り無理。という感じ。
実際に謎の微熱だの、謎の吐き気だの、謎の全身痛だの、ギリギリ気のせいのような謎の症状が私をぎゅっと抱きしめてくれちゃって、身動きが取れない。
逃げ出したくても、エンジンがかからないの。
何度蹴り上げても、ぱすっ、ぱすっ、と音を立てるだけで、さっぱりエンジンがかからなくなっちゃってる、冬場の2ストのモトクロスバイクみたいで(そんな例えは、変わったバイクに乗っていた私にしか通じない気もするけど、使っちゃう)。
おそらく更年期ってやつだよね。
更年期、怖いわー。
発情期の猿のお尻が赤くなるように、顔に更年期隈取りとかはっきりおしるしが出てくれたら、電車の優先席前にも立てるけどさ。外観には何の差異もない。妊婦さんかな、という程度にお腹が出ていても、いや年齢的に枯れてるしなあ、と気にもとめられません。いっそ白髪ならと思うけど、相変わらず白髪はほとんどない。
「白髪がないっていいなあ」
だって?
やだ、白髪はおばあさんをしっかり記号化するけど、世間は黒毛の薄毛には冷たいのよ。そして私はかなりの薄毛なのよ。頭髪だけ。

だけども。
新緑の季節とともに、なんかちょっと、明るい兆しが見えてきました。
私の薄毛は新緑のように生えてはこないから、運命には逆らえないけれども、それでもシャンプーとブローとムースで少しモサモサ、ごまかすことはできる。
ごまかしているうちに、薄毛なんか全く気にならない、もっと大事なことに出会うはず。
うん、今まではそうだった。
痛みには対処療法で、そこから少しだけ無理をかけて、そのうちに自然治癒して復帰して、さらにパワーアップしていた......というシステムなら、経験値と共に体に叩き込まれています。
どんとこい逆境!という、若き日の私の信条をちょっと思い出してみました。
問われるなあ、ここからの生き方に、若い頃の経験が問われるんだなあ。なんて改めて思ったりして。
与えられた試練に文句言ってても、なーんもいいことがない。
っていうか、始まらない。
始まらないってことは、ずーっとつまんないってこと。
ちょっと寝込みながら「うー、神様、助けろ??」とか、正直、罰当たりにも呪いそうになりましたけれども、神様だって相方だって友人だって、自ら動かない私を助けようがないわけでね。
更年期は多分まだまだ続くけれども、辛い日々は未来永劫続くわけじゃない。先カンブリア紀だってちゃんと終わってカンブリア紀に、そしてオルドビス紀につながったように。

というわけで、あせらず、いい大人になろうと思います。
大人になるために、今日はのんびり家事をして、そのあと一人で弓道の自主練にも行っちゃおうと思います。半年目に入った五十の手習いは、更年期の特効薬になるような気がしているんだけど、どうかなあ。また、レポートします。