と決めて、スポーツジムに入った。
このジムは都内どこでもいいので、例えばお習字に着物で行って、エクササイズの後にシャワーも浴びられるし、あるいはそのまま帰宅できる!
ところが、そのまま帰ろうとすると、和服は以外に大荷物だしトレーニングウエアに足袋と草履だったりするし、じゃあシャワーを浴びて・・・と思うと、その後に汗でぐっしょり濡れた長襦袢を着る気になれない。
結局一回で懲りて、出先で活用することはないだろうなあと思っていた。私の仕事着が特殊すぎるのだけれどね。
昨日、合宿帰りの小僧と待ち合わせするのに、到着場所からほど近いジムでエクササイズをして待った。
これはいい。
遅れたバスの時間が気にならない。汗だくのまま、すぐに帰ることにはなるけれども、外を走るほど汗まみれにもならない。
近所のスーパーに車を止めて、ビールを買って駐車料金が割引になっていて、マシンで汗を流す。いいぞ、いいぞ。
アジア旅行をしたときに、クラークハッチという世界中でどこでも使えるスポーツクラブの会員権を手に入れた。
これが大正解だったのね。
どこも一流ホテルの施設だったから、貧乏なアジア放浪者の私たちが唯一、ほぼ無料でとてつもない施設に堂々と足を運ぶ踏み入れることができ、お風呂好きな私がシャワー文化のアジアで困らなかったのもクラークハッチのジャグジーのおかげだったと思う。
サウナもある、プールサイドにはラグジュアリーな簡易ベッドも。一泊何万円もするホテルで、数百円出してビールをオーダーし、日がな一日本を読んでみたり。
場所によってはテニスコートもあったし、天皇陛下がお踏みになった赤い絨毯も踏み邦題だったり、もうわんだほー。
ちょっとそんな感覚で、全国の視点でも共通で使えるジムを選んだ。
国内ではもっと、活用する方法がありそうだけどね。
でもまあ、ジムでの効果は体が覚えている。
マシンも最大に効果がある形で使用できる。
運動はやらないよりやった方がいい。
ただ、問題は・・・今月!!
筋肉痛がひどくても、寝不足でも、月に四回は行くって決めたから、七月あと五日間のうちに三日行かなきゃならないの。
体の声を聞き、勇気をもってトレーニングを辞めるのは大事。と、子ども達には常々言っているんだけど・・・。
先日、渋谷に和服で出かけたら
「すみません、アンケートお願いしたいんですが」
といわれ、「どうぞ」と応えた。
「申し訳ないです、お年は・・・」
「よんじゅう・・・」
「あー、ごめんなさい。若く見えたので! 対象は、三十代なんです」
という、夢のような話があり、(だって私よんじゅう・・・く、ですよ)
あまりに浮かれてしまって、そのまま二十代のなつかしい時代の編集部跡地ツアーで歩き始めちゃった。
下駄履きで。
安い足袋で。
重い荷物で。
当然、翌日はひどい筋肉痛でした。
渋谷も変わったけど、私もね。
それでも、それは施設を使っていないからマシントレーニングには換算しない。
がんばります。
今月は、都内放浪が可能な月。いったことのない街に行ってみたり、追憶ツアーなんかの試みと重ねても、楽しそう。
おまけ付ならがんばれる、って、私は小学生のころからちっとも成長していないわ。
叫べ、筋肉。
どう痛がろうと、私は行く。
ジムに。
そして、さらに屈強を目指すのだ。ぐわは、ぐわは、がはがはがはがは!!・・・いてて。