仕事関係とか渡世の義理とかは仕方なくても、友達は基本、好きな人と一緒にいられる。
うれしい。
久しぶりに会いたいなあと思っていたところにお声がかかると、そりゃあもううれしくてしっぽをふっちゃうね。
今日はＡの家でＢＹＯの自宅飲み会がある、らしい。
そうやって書くと外国人みたいだが、要はいい感じの寄り合いである。
往復の道程込みできっちり二時間、時間を作り、楽しいひと時を共有だ。ああもー、めちゃめちゃ幸せ。
Ａの作る料理は、絶対に手抜きしているはずなのに、とても丁寧で美味で、盛り付けが美しい。
Ａの自宅のインテリアは大胆にカッコイイので、居心地がとてもいい。
ただの白壁に鳥の糞がついたのなんので大騒ぎしている私とは、何か天性のセンスが違うんだな。
そこにそれぞれが持ち寄ったお料理がたされていき、テーブルが所狭しになった頃に・・・私は時間切れで帰宅するのであった。
話せたのは少しだったけどね、寸暇を惜しんだ価値はあった。
やっぱり、好きな人には会いたいもんねぇ。
すっかりごちそうになって、お礼とともにじゃあねと手を振るあたりのセレモニーで微妙に胸が熱くなった。
だって、私は大概失礼だよ。
それなのに許してくれて、あろうことか、ちゃんと誘ってもくれて・・・ありがたいわけだよね。
会いたいと思っている人に直接会えること。
特別な話は何もしなくても、同じ空間にいるだけでいいんだよなあ。
余韻は余韻として、さてさて、次の場所に走る。
それでふと気づいたゃったんだど、いつも走っているなあ、私。
いつもいつも時間に追われている。まだ。
必ず時計を気にして走るあたり、少女漫画系のドジ子かよ・・・ああちょっと近いよ。脇役・メガネまで。
と、つっこんでみたりしてなー。
幸せな時間をたっぷりチャージすると、一人でいてもニヤニヤしちゃう。
大満足だった。ああ、大人っていいなあ。本当にいいなあ。
変な言い方だけど、無事、いい大人になれてよかったよ。
明日、小僧は学校なので六時起床。もちろん、私も同じ時間に起きるのがちょっとだけつらいけど・・・大丈夫。おとなだからね。