2020年五輪開催地決定

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まもなく決定。なんですってね。
原発海洋汚染水の質問は、敵ながらあっぱれというか、もしもジャーナリストの率直な疑問だったなら謝罪したいのですが、あれは対抗国の刺客なんじゃないのかなあ〜と勝手に妄想を広げては、うまいなあと感心しています。
それ、五輪招致委員会は承知していないとこ。政府の管轄ですもんね。お国がしっかりしていないという地盤の弱さをつかれたわけだから、どうしたって委員会の人たちの回答には無理があって、一時は決まりかけたというほどの勢いが、ここにきて劣勢。

新保信長さん@oという、ある編集者さんのつぶやきに、『家が火事なのに「ホームパーティーやるから来てね」って言ってるみたいな五輪招致』という表現があって、うなりました。うまい。うますぎる。確かにそうですよね。

ここんとこよく揺れるのも、お客様をお招きするには心配です。

今、ニッポンには夢の力が必要だ、という文字を看板で見かけるたび、身勝手な感じを受けていました。
だったら東京じゃなくて、被災地復興とかませて首都機能を持つぐらいの被災地再活用しちゃえば一挙両得なんじゃないの?とかね。
私達に必要、なんじゃなくて、
『みなさん、ご支援ありがとうございました。おかげさまで、私達は元気です。お礼の気持でおもてなししたい』
みたいなサービス立国日本っぽい姿勢で、誘致できないのかなあ、とか。

どっちがいい?と事前に聞かれたら、やらなくていい方に一票を投じたと思います。
でも温度差のあるまま始まっちゃって、どんな魔法があったのか有利になっていって。
そういう人たちの強く熱い思いや、獅子奮迅の働きを考えたら、国内でハンターイと声を上げる気には全然ならなかった。
ましてや、招致にかかった費用は55億とも150億とも言われています。
それだけかけたんなら、きっちり回収したらんかい!という気持ちもありました。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損気質なんですね、私。埼玉出身ですけど。

なんとなーく、テレビで見ていると、猪瀬さんのあぶらギッシュなテカリ具合や、書き足した眉墨の色が気になります。
思えばうっかり都知事は、冬の国体開会式で国体にほぼ触れずオリンピック招致の話に終始し、国体のバッジではなく五輪招致のバッジしかつけていなかった。そこからして、五輪にかける情熱だけはよくよくわかります。国体選手団はそのままオリンピック選手であるという趣旨だったのかもしれませんけれども。
どうしても眉毛が気になってしまう猪瀬都知事より、お元気であればプリンセス・マサコ妃にプレゼンテーションしていただきたかったなあ。自らがスポーツ愛好家でいらっしゃって海外生活と外務省で鍛えた交渉力と語学力があれば、かなりの辣腕でグッと引き寄せそうですし、いや結果はどうあれ、歴史に残ったはず......なんてなことも、一般女性なので考えたりしました。
一般女性は、空想に責任がないのがいいね。
特別に選ばれた、招致委員会の方たちは大変です。東京と日本を背負って、今、現地で寸暇を惜しんで激戦を繰り広げていらっしゃるのでしょう。最後の一分一秒まで、諦めずに戦ってくださるはずです。
私は、もう一回東京オリンピックがくるなら、灼熱の沿道で旗も振ります。ボランティアもかってでます。各国のアスリートをお迎えするからには、オリンピック精神でお出迎えです。
だから、招致委員会の方たちには諦めずに頑張って欲しいと思います。

でも、2020年、東京オリンピックが幻になったとしても、世界のどこかでスポーツの祭典は行われていて、磨きをかけたアスリートたちは頂点を目指して戦うのです。
それは、素敵なこと。
マドリードでもイスタンブールでも東京でも。
世界はすでにとても小さく、それぞれの愛国心は尊重しつつも、誰もが愛すべき隣人になれることが、とてもとても素敵なことのように思えるのです。