いいニュースと悪いニュース

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きょうだいって不思議で、どっちかが活躍すると、どっちかが大変な状態になっているものなのかも。
甥っ子の団子っ鼻三兄弟、長男が新人戦を目の前に怪我をしてしまった。ここはしっかり休養を、という、人生初の大挫折なう。
そんな折、三男が小4で西武球場に立つという。ティーボール全国大会の埼玉選抜チームに入れたようなのだ。おばちゃん、渾身の全玉応援に行かなくちゃ!!
・・・肉体労働系なんだなあ、きっと。うちの血。

そして、わが子たちは。といえば、もうすぐ大舞台で楽しそうな姉と、合宿から戻って笑顔が少ない弟。
食欲と一発芸大会ではいいアピールが出来たんだけどなー、とシニカルに笑っているが、林間学校と併せて10日近く不在になっている間に完璧に声は変わっちゃうし、今まで見たこともないメンズMとかLサイズの服(林間と合宿用に新調した)を着て猫背で歩いている姿を見ていると「誰だ、お前」とか一瞬思う。
まだ背は私を越えていないのだが、声変わりが思ったより生理的にダメだった。
私の苦手な亡き父の声に似ている、というのが最大の原因かもしれない。運動神経も亡き父からの贈り物なのだろうから、忌み嫌う訳にはいかないが。

それにしても小僧だよ。
ほうっておけばいつまでも寝ている。だいたい常に漫画をズルズル読んでいる。見たこともない高額商品がある。買い物は自由だが、お前コレをどこで手に入れたんだ!と問いただすだけで、ものすごい疲労感がある。
♪好きな服を着てるだけ、悪いことしてないよ〜。と歌ったプリプリは私と同世代だから、「そうだそうだ、見かけで人を判断するな!」とちょっくら反抗的だった中学時代の自分を思い起こせば、イライラの理由も大人たちの理不尽も容易に思い出せるはずなんだが、せいぜい三つ編みの輪ゴムを赤い色にしてみた程度で不良呼ばわりされる昭和を生きてきた私に、今の子どもたちのIT化の浸透ぶりなんか理解できっこないのだ。で、プリプリ怒ることになる。
高額商品をどのように入手したかは了解した。
しかしそこで怒りは収まらない。
漫画をずるずる読み続ける理由はないだろう。
起きなかったり遊んでいたりするのは、誰かが努力している時にサボっているということじゃないのか、おい!と、更年期でどうしたって横になっている時間が増えていることを棚にあげて、つまりは天に唾するように、叱っている自分がいる。
実際に期末テストで懲りたんじゃなかったのか? 上位十名は、主要教科がほぼ満点というモンスターな成績だった。テスト前二週間、毎日三時間以上の勉強を自らに課していると聞いた。そこに追いつくのははなから無理なのはわかる。だが、聞いて、無理なりにせめて15分の勉強とか考えないか、普通。
サッカーを言い訳にして、サッカーの自主練ならまだしも、なんで遊び呆けていられるのか。
どうせ転がっているなら、サッカーのスライディングか、睡眠学習でもいいから復習などをしたらどうなんだ。
もうすでに、提出しなければならない日誌の宿題を一ヶ月分もためているというのに。
ああ。
合宿で技をアピールできなかったら、スタミナがないことを痛感したなら、とりあえずできることから始めようよと思う。
二時間声を出し続けることができない体力だと悟った瞬間に、毎日ランニングと腹筋百回と発声練習をやってきた、スポコン演劇少女の成れの果ては、20キロ増した今も、小僧のだんだらぶりが納得行かない。
今日できることを明日にするな、賢者は昨日、済ませている。
そんな風に生きろと言えた義理じゃないことは重々承知だ。茄子の枝には茄子が育つ。頑張った所で、所詮この程度だ。自分の遺伝子を考えたらどうせろくなもんじゃないことはわかっている。だが、私にしては出来過ぎなでっかい茄子だと思っていたんだがなあ。
ああ、もー文句が止まらない。
思春期に必要なのは共感だけ。批評も命令も効果はないですよ。と、所属する中学校の講演会で聞いて以来、なるべくなるべく然るべく、と思っていたのだが、今朝は脳溢血を起こしそうな勢いが止まらないわ。
「まだそんなに悔しくないんでしょう。ほうっておきなよ、おかあさん。自分で気づかなきゃ、先に進めないんだから。そのうち、這い上がらなきゃと思うから」
と、涼しい顔で言って部活に走っていった娘までがニクいぜこんちくしょう!
来週初めには、高校総体で福岡入りだ。的中率を90%にするまで、それはもう眉毛を半分落として血の汗流し涙を拭かずに頑張ってきたのかもしれないが、私の前ではのほほーんと温泉に浸かるカピバラのような存在で、そういうところをほとんど見ていないのよ。
全部自分。
そういえばお嬢には一言も勉強しろだの、自主練しろだの、言ったことがなかった。やりたいことがあればプレゼンテーションさせて、整合性があれば支援してきた。
中学時代のジュニアオリンピックだって、今回のインターハイだって、私は何もしていない。試合を見ていてドキドキしたぐらい。お嬢のいわば勝手に勝ち取ってきた栄誉だ。やりたいようにやってきた結果だからね。
今回、インハイを応援するために福岡に行って下関のウニを食べる僥倖(予定)も、私の成果ではない。
ししし、しかし、小僧はどうだ。
小僧のやりたいことはサッカーだけだったのでプレゼンテーションさせるまでもなかったために、強くこうしたいという表現ができない。お家の事情で学校を選んでいるので、結果オーライで素晴らしすぎる出会いがあったから誤解しちゃってたけど、ここに行かなきゃ死ぬというほどの強い思いは小僧にはなかった。スシローに行くか行かないか、みたいな日常の決定も、お嬢はうまーく自分の主張をしてくるが、小僧は最終決定だけすればいいお膳立てを常に私がやってしまっているのではないか、サーモン、炙りサーモン、サーモンバジルを選ぶのは、自主性とはいえない。サーモン以外も食いやがれ。
楽をさせすぎたのか。んじゃ、小僧をダメにしているのは、私の小言のせいなのかもしれないのか。

責任重大じゃーん。汗

フロックで全国学校秀作展に絵が貼られているらしいので、今日は上野に見に行く予定なのだが、その前にとりあえず6月からためてしまっていた日誌を書かせている。だが、そういう「指導」も、本来はやるべきではないのかもと思う。お嬢は小学生の頃、8/31の夜に泣きながらやっていたんだもんなあ。
でも、野放しにしたらもうズブズブな恐怖が。
そことの戦いがいや。
そのストレスには勝てそうにない気がする・・・。
弓道って全部がPK戦みたいな競技だから、応援するのに案外覚悟が要るのよね。見ているものにさえ、割とストレスが掛かるタフな競技。お嬢がとりあえず全国大会終わるまで、あんまり考えないことにした。バランス、バランス。うん、そうした。決断は早い。