サッカー中学生の現実

  • 投稿日:
  • by
サッカーで身を立てるのはサッカー少年の1000人に一人という数字を効いたことがあります。
小学生時代、サッカー選手を夢見る子どもたちはたくさんいます。
東京都だけで選手登録しているサッカー少年は9000人近くいると聞きました。(フットサルに特化している子や、選手登録せずにサッカーを習い事としてやっている子もいますから、サッカー少年少女の実数はもうちょっと多いのでしょうね)。
全国には47都道府県あります。その大半が、Jの、または全日本のユニフォームを着ることを夢見たことがあるはずです。
中には笑いながらボールを蹴り続ける選手もいるかもしれませんが、しかしトレセンだレギュラーだ公式戦だ、競争に勝つことを意識し出せば、その多くは死に物狂いの形相で、八咫烏の青いユニという頂上目指して断崖絶壁の道を登っていくようなイメージがあります。あくまで私個人の感想ですが。そんな戦国武将のような小学生を想像しては、何度も爪を剥いで転がり落ちてなお傷だらけで崖を登りきった(あくまで私個人の想像です)、全日本の選手たちの偉大さを改めて思ったりしています。
同時に、下からのそういうすごい勢いが、さらなる高みを作り出していくのだということを考えると、日本サッカーが強くなるのも道理であると思います。ワールドカップ出場が悲願だった時代とは隔世の感すらあります。

東京の中学生サッカー事情を私なりにまとめます。よく聞かれるので、この後コピペしてメールできるようにするのが目的です。

中学では、大きく部活サッカーとクラブチームでのサッカーに進路が別れます。
部活サッカーには二通りあり、いわゆる普通の部活と、強豪サッカー部を擁する私学に志願するケースが考えられます。
強豪サッカー部の場合は、スポーツ特待生として迎えられて六年間かけて育成されるケースや、プロも輩出する強い私学をまず勉強で受験突破して、事前または事後のサッカー部入部テストに合格して活躍するケースなどがあります。
高校サッカー選手権を見越して常連校に中学受験で入り部活サッカーを選択しても、高校入学時にスポーツ推薦で入ってくる外部からの選手がいれば必ずしも高校サッカー部に所属し続けらるものではない、という場合もあると聞きました。先々の見通しは必要ですが、中学世代は中学世代と区切って考えたほうがいいのかもしれません。
部活は学校教育下にあり、学校行事や試験が優先されること、そのためのスケジュールが組まれ、教育的見地に立っていることが最大の利点です。
一方、クラブチームは「サッカー選手」を育てるために特化したものが多く、J下部においては早くもプロレベルを意識した指導が望めるようです。J下部ではなくても、限られた人数をセレクションでピックアップするのが一般のクラブチームですから、選手には競争に勝ち抜いてクラブに所属しているという自尊心があり、そういう選手を活用しての強いチームづくりと選手のさらなる強化を目的に運営されているといって差し支えないように思います。(もちろんクラブチームも多様化しており該当しないところもあります)。

私見としては、セレクションには超難関校の中学受験同様の努力や悲喜こもごもがあるように思います。あるいは中学受験も、サッカーとの両立をクリアして合格するわけですから超人的です。
そういう一線を超えているわけですから、結果がどうであれ、サッカー選手を志した中学生の実力と体力と精神力は侮れないと思います。
そして、そういう子どもたちがU-13.-15の中学世代サッカーに大勢います。
ぜひとも、頑張って欲しい。私にとっては、ジュニア時代(小学生世代)を共に戦ったチームメイトは全員我が子同様ですから、活躍していると聞けばとても嬉しいです。新しいチームに移ってまだ三ヶ月、試合をあまり見にいけていないので選手の名前と顔が一致していませんが、イケメンに脱皮するちょうど美味しい時期にフィールドをかける勇姿を見つめていられるわけですから、サッカーママってラッキーだなと思っています。

ここから先はコピペできませんが、問題は、クラブチームでやるサッカーが楽しすぎるあまり、小僧のお勉強がすっかりお留守になっていたことに気づかなかったことでした。
中間テストで懲りて、多少自分で時間をやりくりし、今までは読んだことのない本も読み始めていたから安心していたのですが、ほぼ全科目平均点以下という期末テストの結果を私はどう受け止めたらいいのでしょう・・・。
困るのは小僧であって私ではないので、とりあえず間違えた箇所が致命的どうかだけチェックしました。理科以外は、惜しい感じ。ただ、理科は「生活感の構築の延長線上にお楽しみがある科目」だと私は思っていますので、サッカーサッカーサッカーだけで生きてきた小僧には全く興味のない分野なのかもしれず、間違っていた箇所は致命的な気もします。
小僧の学校は席次が出ます。成績別クラス編成です。大好きなクラスに残留するために、小僧はどうするのだろう・・・。
学校におまかせでOKという先生方の言葉を信じて、とりあえずお任せします。しよう。うんそうだ、それしかないんだから。←自分に言い聞かせていますね。
中学生サッカーは、小学生世代と違って、「ただサッカーだけやってりゃいい」わけではなくなるというのが特徴的かもしれません。
高校サッカー選手権に出るような強豪高校にスポーツ推薦で行く場合、平均評定値が3.0すなわちオール3以上を取っていなければならない、というのが先輩サッカーママからきく「クラブチーム・サッカーの常識」です。高校によってはもっと高い数字を要求されます。
「いやいやいや、オール3なら楽勝でしょう、とか思っているでしょ。私もそう思ってた。でも、サッカー中学生にとっては高い壁なんだから!」
と、私は何人の先輩サッカー親たちに諭されたか。
そして、初めて現実を目の当たりにして、こここ、こういうことかあ!と焦っています。