中国に駐在していた従兄弟夫妻はすでに帰郷しているが、私の大事な友人のご主人は中国に駐在している。いや、関係性の有無でなく、中国にいる邦人の皆さんの安否が心配だ。
私の中国人の友人は理性的で落ち着いている人ばかりなので、激高している状況がいまひとつ想像しがたいのだが、怒りに任せた中国の方が、勢い余って後悔するようなことのないようにと祈る。そして、邦人の安全と、平和に解決できるようにと、祈る。
昨日は奇しくも、U6のユニクロサッカー大会だった。
平和の祭典が東京ドームで開かれていた模様。
友人のブログやフェイスブックの書き込みで、頑張っているちびっ子選手の姿を見た。
なんか、泣けちゃうね。おばあちゃん並みに涙腺が弱いから。ちっちゃかった小僧を思い出す。
ちっちゃいながらも(サッカー限定で)自信に満ちていて、ハットトリックのお誕生日プレゼントをリクエストしたところ、ひとつのゴール毎にちゃんと私に向かって拳をつきあげるパフォーマンスをしてくれた......ああ、まるで昨日のことのようだわ。
美しい記憶は、きっと一生忘れないんだなあ。
あの時の笑顔だけでも、きっと小僧はもう何も文句言えないほどの幸せをくれたんだ。
「疲れたー、起きられないー」
「ってやんでぃ、だったら週末のサッカーなんかやめちまいな。子どもは疲れないよ。とっとと起きて支度しろって」
「やだー、もうちょっと寝ていたいー」
「そんなこと言ってる奴は、踏むよ!!」
背中をゴリゴリ足で踏んで起こした、今朝。踏み絵ならぬ、踏み背。とりあえずツボを踵で。こっちはとんだロドリゴである。
お前は、昭和のテレビか。スイッチ入れてから、どれだけ時間がかかるんだ。
「ほら、早くしな」「早くしな」「早くしな」・・・百万遍早くしろとお経のように唱えたところで、効果がないことはわかっている。しかし、言わずにはいられないのもまた、人の弱さなり。
優雅な朝の風景には程遠いけれど、ちっとも美しくないこんな日常の雑な光景も、きっと、いつか幸せな記憶として刻まれる気がする。
ハットトリックなんて夢のまた夢になりつつあるが、それでもサッカーだけは実に楽しそうにやっている。
活躍してもしなくても、ただ生きていてくれればいいんだった。
時々ふわっと高望みして忘れちゃうんだけど。
幸せのハードルは低くていい。
ユニクロの大会から6年、小僧は元気すぎるほど元気に生きてる。サッカー大好き。もー、それだけで。