うちの小僧のチームは関係ない、などという小さな事にこだわってはいられない。
というわけで、日曜日、小僧やそのお友達と一緒に、味の素スタジアム西競技場に行ってきた。
真新しくて綺麗ですわり心地のいいシート。青空と緑色の天然芝。よく晴れた気持ちのいい一日だった。
養和調布と府中新町。ふたつとも、よく目にする強豪チームだ。
養和調布にはサッカーママ友もいる。府中新町にはサッカーママ友がいなかったので、調布寄りのシートに座って応援をした。
少年たちが走っている。
立派なコートを、ボールをまわし、組みたて、セットプレーなんかもして、立派なサッカーをしている。
小僧たちは友達同士で座ってしまって、私は別のサッカーママと合流したため、小僧と一緒には見ていなかったのだが、小僧がどんな思いで同世代のこの試合を見ているのかなあと思ったりした。
昨日のワールドカップアジア最終予選、全日本対オーストラリア戦を見ながら、小僧が言った。
「この大きさの差は、府中新町と、養和調布に近いね」
重ねあわせているのだった。
確かに、東京都代表を決する試合ともなればやはり素晴らしい内容だったわけで、少年サッカーファンとしては、少年たちのサッカーと、全日本のサッカー、両方共とても楽しいのだった。
多分、社会人サッカーを見ても、高校世代でも中学生世代でも、サッカーと名のつくものはみんな好き好き体質になっているのだろう。幼稚園の大会なんかあったら、もー、身悶えしちゃって大変だ。
サッカーは、いい!!
あの天然芝の決勝のピッチに立つことこそ叶わなかったけれども、六年間の集大成として全少に出られてよかった。4種登録している小学生は全員出られるといえばそのとおりだが、目指す場所がある公式戦というのが、とにかく素晴らしい。
ドキドキしたり、ワクワクしたり、朝早くて眠かったり、暑かったり寒かったり、私も一緒に泣いたり笑ったりしてきたんだなあ。お弁当作りも、飲み物の配分も、車での送迎も、過ぎてしまえば懐かしい。
敗退してしまった時の、最後の笛を聞く小僧の顔を忘れまいと思う。
唇をきつく結んで、決して下を向かなかった勇姿は、きっと未来に続く素敵な挫折だ。
今年の全少は、私にとっても宝物級の思い出になった。
めんどくさいこともたくさんあったけど、この苦労の分、たくさんたくさん、プラチナチケットで楽しませてもらった気がする。
小僧、どうもありがとう。
また、新しい目標目指して、がんばってね。私ももうひと踏ん張り、がんばろう。