夫、帰宅。
酒やけしたアル中のオヤジのような顔色だが、テニスウェアを着ているので体育会系の暑苦しい中年という雰囲気であった。明日からも、近所を歩くときにはテニスウェアを着るように。絶対に、浮浪者と間違えられると思うんだ、夫よ。
徒競走なら、六人中、常に六位をキープしていた夫が、ニューバランス社主催のテニスのでっかい草トーナメントに出て、そこそこ勝ったと言う。負けたのも「惜しかった」程度の差だと言う。小学生のときに夫と徒競走をしたらまず大差で勝ったはずの私だが、テニスでは妊娠出産授乳のブランクも含めた性差があり、いまや夫にはまるでかなわない。ラケットを握った時期はほぼ同じ20代後半だったのに、今、私はやっとの中級で、草トーに出ては一回戦負けばかり、なのに彼は上級者と互角に戦っているのである。
ちぇっ、足、遅かったくせにな。
つやつやして疲れているのに嬉しそうだった夫は、だだだーっと草トーのお土産話をして、すぐにベッドに入ってしまった。運動会疲れでP子も福助も爆睡中で、ひとりで夜をすごせるなんて、なんだか夢のよう。……でも、じゃあ、何をしようか考えて、HPの日記を更新しているのだから、結構寂しいかもしれない。飲みに行くっていってもなあ、ここ、吉祥寺じゃないし。駅前、遠いし。お化粧するの、面倒だし。
そうだ。積んであった本を持って、風呂に入ろう。
アメリカン・チェリーなんかも持ち込んで、一人で発泡ワインなんか、あけちゃおうかな。ここは、チェルシーホテルIn NYだ。ってことにして、照明を落として、ダイソーで買ったアロマキャンドルをたこう。泡の入浴剤も使うのだ。洗面所の下辺り、どこかにしまってあったはずだ。音楽はどうしよう。バスローブを引っぱりだしておこう。
うひゃー、こんなことを想像しただけで、ドキドキするほどリッチな気分になれるんだから、安いなあ。あ、そういえば。
3年前も、ちょうど水の中に入る前だったわ。福助がまだお腹の中にいて、私は陣痛が始まったって辺りでしょうか。Happy Birthday to福助。よくぞ生まれてくれました。ついでに、よく頑張ったよね、偉かったよね、三年前の私。
んじゃ、Happy bathtime,Dear.ゆう子さーん。いってきまーす。♪ハッピーバースディ・トゥ・私の福助。