日光江戸村、閉園までたっぷり遊び、「今からカエル」コールを自宅に したら、「なんでこっちにかけてくるんだよ!」と、夫に怒られました。
何かいけないことでもしていたのか? 留守中に。と、ちっちゃな 疑惑が芽生えそうでしたが、前日からの長距離ドライブ、 ウェスタン村で遊んでからの温泉三昧と暴飲暴食、さらに
日光江戸村での楽しい疲労困ぱいに、帰路につく以前にすでにぐったりで、 夫が女を連れ込んでいようが、忍者になっていようが、もういいや。と
思いました。
まさか、携帯電話が鳴るのを待っていたとはね。ここんとこ、お互いのHPで 夫婦の会話をフォローしてどうする、という感じですけれども。
日光江戸村は、江戸びいきの私にはものすごーく面白い場所でした。
「しばいみち」に燃えた娘は「北町奉行所の金さんお白州ショー」( きっとそんな名前ではないが)に行きたかったのですが、 私が疲れてしまって並ぶのと遠くに移動するのをいやがったため、
次回回しになりました。次回があれば、の話ですが。
それでも、忍者のからくり屋敷のショーや何でもない芝居小屋に 娘は大喜び。さらし首の蝋人形にも動じず、だんごを買いに行って迷子
になり、母に叱られても動じず、 「ああ、着物でくればよかったなあ」と嬉しそうでした。
一緒に行った小5の圭吾君を気に入り、雰囲気はまるでデート。 同じ年の小1の省吾君とも楽しそうにいちゃいちゃし、 お江戸の春は爛漫で、両手に花の6歳児。我が世の春たぁ、このことでぃ。
難があるとすれば、キャストがTDLほど徹底したエンターティナーで ないことと、やや観光客に不親切なことでした。
「あ、忍者だ」
とゆったり町中を歩く忍者(ありえない!)に声をかけると、ピースするし、
「あ、一心太助さんだ」
と指をさすと、「あ、はい。どーも」と律儀におじぎするのは、 どうなんだろう?
もうちょっと、なりきってほしいなあ。
迷子呼び出しに至っては、かなり不親切。
「P子ちゃんが迷子です。ななばんまでおいで下さい」
と言われ、キャストに聞くと
「迷子なら入り口事務所に行って下さい」と。
私は小猿・福助をおんぶして、入り口まで歩きに歩きました。
そしてやっと門番のお武家様に「矢場」の存在を教えられました。
七番じゃなくて、矢場。そこなら、私たちがP子を待っていた からくり忍者屋敷から二軒先だよ。
しかも、道中案内(場内地図)には「遊戯場」と書かれているじゃん。
くぉら。こんなんで、わかるかいっ!!
初めての村で「矢場」などというなじみのない場所の名前を 言われて、地図にもないそこに、的確に行ける人は何人いるかを考えてほしいなあ。
「とざいとぉーざいぃぃ。おぴい子ちゃんが迷子でござる。おっかさんは、 当たれば太鼓がぽぽぽんぽーん、的あてでお馴染みの矢場までおいで
なさって下さい。 ついでにそこなお兄さん、遊んで行っておくンなさい」
ぐらい、アナウンスしてくれればいいのになあ。
あるいはTDLみたいにアナウンスナシで、 迷子が出たら、大工の源さん(誰?)や、岡っ引きの八(誰?)が、 「てぇへんだ、てぇへんだー。世田谷のおぴぃちゃんがいねえってよぉ」
って走りまわる、とかね。そこまでやってこそのお江戸と思うのですが、 関係者のみなさん、いかがでしょう。
役者さんのレベルは高かっただけに、ちょっと残念です。
でも、TDLでは思わなかったけど、ここで働いたら、楽しいだろうなあ。 とは思いました。
女かわら版売りなんか、いいんだけどなあ。
夫は黄表紙かなんか、書いて。長屋に住んで、楽しく一生を 送るのも、いいなあ(遠い目でタイムトリップ)。
……いやあ、下野の国、もとい、鬼怒川は、いいです。
8000円とは思えなかったほど、地味だけどいいお湯のお風呂と、 すごく豪華なお料理で、鬼怒川温泉郷「ホテルニューさくら」はお勧めですし。
(何も頂いていませんけど、なかなかよかったのでご推薦)
三月からのたまりきった疲れが出るだけ出ちゃったんで、できれば 回復するために、もう二三日、湯治したかったです。
テーマパークへの移動もナシで、じっくりごろごろできたら、 幸せだろうなあ。
子供が納得しないだろうけど。
ところで、帰宅後12時間爆睡した私と福助には日常が戻っていますが、 P子は今日も首から大事そうに印籠を下げています。
「このいんろーが目にはいらぬか」 と娘が言うたびに、股ぐらを指差す夫。ああもー、ベタだなあ。
「TDLと江戸村、もう一度いけるならどっち?」
とP子に聞いたら、迷った末に「江戸村」と答えました。
夢と希望のマジックキングダムは、現実的なP子にとって、 所詮、絵空事。現実に過去にあった、ちょっと野蛮で 脳天気な時代の方が、性にあっていたようです。
栃木にはつぼみもなかった桜なのに、昨日の夜、帰りがけに通った 靖国通りの夜桜はほぼ満開の見事な見ごろで、日本は本当に 広いですね。旅行って、いいなあ。
あ、今気付いた。今日はエイプリルフールじゃん。
全部、嘘です。という壮大な作り話をすればよかったなあ。
今までで一番大きな嘘は、飲み会にいった夫の携帯にかけて、
「破水したらしい、どうしよう……」
と妊娠9か月で、だまくらかしたことでした。泣き声だわ、 ディティールは細かいわで、元演劇部の部長の面目躍如。
「え、うそ」といったまま絶句してしまった夫。
あんまりにも固まっているようだったので、 「うっそだぴょーん」と、すぐにネタばらししてしまいました。
お互いしばらく大爆笑で、面白かったなあ。あれをこえる嘘を、 来年こそ。