戯れに小僧用に中学受験の問題集を買ってみたら、とんでもなく難しくて、びっくりした。
娘の時には行きたい学校がはっきりしていたため、過去問だけしか用意しなかった。
学校の勉強はできているのだから・・・と特に塾にもいかせなかったけれど、あんなの、できるうちには入らなかったと今にして思う。
基礎からして、全く違うのね。
運動神経の大変よろしい小僧が、四年生の夏に一度だけ野球の大会に助っ人として出たことがある。
練習ではなんとかついていけても本番は二打席0安打、途中からやっとライトを守るも全くお役に立てなかった。
エースのプリンスHが投げるしなやかな投球と、フォームからしてもう全く違うのよね。
4年ってことは、訓練期間は1-3年程度。
それがこんなに大きな差になっているんだと、正直、小学生の野球の精度にびっくりしたことを思い出しちゃった。
塾も全く同じことが言える。
勉強も脳のトレーニングだから、やっているのといないのでは格差が開きまくる。
周りの受験生たちは、このレベルの知識を携えて臨んでいたわけね、と今更ながらため息がでちゃうわ。
そして、いまさらだけど娘のやる気をその場で伸ばしてあげられなくて、申し訳なかったと思うわ。
もっとも、娘の偏差値があと20上がったら、多分ものを知らない私なんかと話をするのが嫌になったと思うから、結果オーライかとも思う。
娘の場合は一風変わった学校を選んだから、過去問は一緒にやってても、とっても面白かった。
でも、私、この問題集がちっとも面白く感じられないのだ。
野球はおもしろいから、ぐいぐい練習したい気持ちになるのは明確にわかるんだけど、果たしてこの、問題集をバリバリこなす受験勉強ってのは面白いの?
どうもアカデミックではない私は頭をひねってしまうのだ。
これが、子どもを名門に入れるサクセス・ママとは資質が違うところなんだろうなと反省しつつも。
んー。
私が読みたい本を買おうと思った。
で、それを楽しく読んで、小僧も興味を持ったらチラッと読んでみるってので、十分なんじゃないかということにした。
娘同様、学校の勉強だけちゃんとやっていれば入れるような学校もあるだろう。
問題集は、できそうなとこだけやればいいや。私の丸つけもすでに怪しいしさ。
この難しい中学受験の勉強をモノに出来る人は、間違いなく未来の日本を背負って立つ人たちなんだろうと思う。小僧は無理だ。私の子どもである限り、無理だ。
遺伝子は、簡単に超えられない。
娘の中学は最高に良いし私が入りたかった理想の学校なのだが、授業中のグループ自由討論やら、勝手にノートを作って提出やらが、多分小僧には向かないから、当初の予定通り、「小僧が行きたいサッカーのクラブチームに、定期券で通えるご近所」みたいなラフな感じで学校を見ていこう。
土日が全部サッカーで潰れているので見に行きようもない気がするんだけど、ご縁のある学校はビビビっと来るかもしれないし。
それがどこでも、もう、サッカーを思う存分やればいいんじゃないかなあ。
訓練していて多少アドバンテージがあるのは、今のところサッカーだけだ。残念ながらそれで日本の未来を担えないのはわかっているが、全身全霊で一生懸命やったその先にはきっと、何かが待っていると思うんだよね。
先頭集団でなくても、どこにいたってその場所で頑張れたら。
楽しいことが一番だ。
・・・とかいってて、小僧、帰宅後おやつも食べずにずーっとDSやってる。一応、一時間までは文句言わないが。
ゲームで入れる学校があったらよかったのにね。