楽しかった。下手だったけど、すっごい楽しかった。
そのうちライターとしてフリーで独立しますと、プロ中のプロが一緒に取材に来てくれるので、私自身が写真を撮ることはなくなりました。
お付き合いもあって、写真展には数多く足を運びました。
カメラマンの凄みを知れば知るほど、写真は神の領域になっていき、私は写真をとることがなくなりました。
旅行はたいてい、一人で海外旅行・・・というパターンだったので、写真を撮るという発想すら忘れていました。
転機が訪れたのは、娘が生まれた時でした。
可愛い。かわいいったら可愛い。
笑ってもゲップしても鼻ちょうちんだしても、可愛い。気がふれたように写真を撮りまくりました。トンデモナイ金額の現像料でした。
ある時、ふと「あれれ、娘はさほど可愛いわけではないのかなあ」と客観的な事実に気づいてから・・・産褥期のホルモン切れですね・・・少しづつ枚数が減っていき、一歳の声を聞く頃には、まともな親バカ程度に落ち着いていきます。
小僧が生まれてしばらくすると、デジカメを買いました。
可愛い。かわいいったら、可愛い。しゃべらなくてもハイハイしなくてもミニカーを縦列駐車させてるだけでもかわいい。でも、娘のケースもあるし、何よりその奇行の方が気になって、写真どころではありませんでした。
小僧がサッカーを始めるようになって、ビデオを買いました。小僧の本棚には、とんでもない量のDVDがあります。
でも、DVDはただ眺めていても銀色の円盤だしな。
残したいのはスチールなんだよな。
相方はサスガに美大なので写真も上手。それなりのモノをそれなりのカメラで撮ってくれていた・・・子どもが小さな頃はね。どうも、少し前に、飽きちゃったみたいです。
プロが撮って一枚600円でネットで販売する少年サッカー写真はありますが、最初はどっさり買ったものの、きりがないので今では眺めて終わりです。
それにあれは、目立つ子だけしか写ってねーし!
うちの小僧は地味なんです。
娘の弓道姿も、小僧のシュートシーンも、「今」しかないこの一瞬を切り取っておきたいなあという気持ちが募って募って、どうしようもなくなったのは、多分大学のスクーリングで応援に行けない日々が続いたからだった気がします。
ずーっとずーっと思い出しては「カメラほしー。カメラほしー」と訴え続け、あっけなく却下されていましたが、今日、ワンチャンスあって、相方にプレゼンしてみました。
昔だったら何十万もするヤツが今ならな・ん・と・4万円台で買えちゃう。一眼レフが!! すごい。戦後の台湾バナナみたいな価格の暴落。さあお立ちあい。
なんなら私のコツコツ貯めてきたお小遣いで買うのもありなんですが、私は全くの素人ですから、そのカメラの良し悪しも相方に見て欲しかったし。
で、いじりたおしてもらって、合格。
買ってよし! のサインが出ました。
やったー!
今年のお誕生日は、コレで。5ヶ月ほど早く、いただきました。
iPadを新しくしたので、とりあえずそれで写真を撮りまくる予定ではあったのです。
アプリ買って、面白い写真を作るつもりでした。MacFanはホントいろいろなことを教えてくれるよいテキストです、と、ちょっと宣伝。
そんなワクワクするお買い物に、カメラまで飛び込んできて、なんという幸せな一日。
計画倒産を目論んでいるわけじゃないよな、とうさん。と、ついうっかり。
夜逃げでも 持っていくのさ このニコン。・・・ああ、思わず詠んでしまったわ。
問題は、一眼レフで撮ったデジタル写真をどう処理していくか・・・やはりここは、新しいマックブックエアあたりが必要なのではないか・・・。
食欲と物欲だけは衰えない、少し早い48歳おめでとう、私。ってとこですかね。
もちろん、正確には、10月22日がお誕生日です。