日記041 島本和彦先生、電子書籍始める!

5月17日(火)

7時起床、2日ぶりの英語学習2時間。部屋を軽く掃除。

小雨そぼ降る中、島本先生が駅まで到着。

我が家は駅から歩くと15分以上かかる距離なので、傘を指してお迎えに行った。運転手の嫁は別件で外出中なのでしかたなし。

どうも初めまして! と歩きながら雑談。

アオイホノオの最終話で、かなり長いセリフを話すバイク屋の親父役として出演していたので「役者かと思うほど演技がうまかったですね」

と水を向けると「あれねー。その前に「逆境ナイン」でちょい役で出してもらったんだけど、早口すぎて全然だめでー、次はゆっくり話そうと決めてたんだよ。それでセリフを練習して行ったら、監督から「やめてください」って言われて普段どおりになっちゃってさー」とよどみない。

「次はうまくやるから、って次があるのかわからないけど」

漫画家には2種類いる。人と話すのが好きなタイプと作品の中でしか話さないタイプだ。というのはオレが今作った言葉だが、島本先生は前者である。

やたらと歩く速度が速い。声もでかい。なるほどリアルホノオモユルだ。

ドラマでもあったように、最初は小学館でデビューしたが、その後あっちこっちの雑誌を転々としたので、単行本1巻、とか全2巻。という短い作品がたくさんある。

それを自分で電子書籍化したいんだけれど、どこから始めて、どうしたらいいのか。その辺りを聞きたいということだった。

わかりました。

まず電子書籍を作るには3つの方法があります。

1、紙の生原稿をスキャンしてデータ化する。

2、紙の単行本を断裁してスキャンしてデータ化する。

3、パソコンにある電子データを使う。

そのデータの解像度はかなり高く、通常600dpiという解像度で描いたり、取り込んだりします。

人によってはその4倍の1200dpiで取り込む人もいます。

次に電子書籍ハードは、年々解像度が高くなってきていて(2013年のキンドルホワイトペーパーが600×800ドット)

最近出たボヤージュは1080×1440ドットですが、注意すべき点は、この2つの解像度は別なのです。

換算すると、新ボヤージュは300dpiで、僕たちがPCで描いているマンガの4分の1です。

などと細かい話が続く。

島本プロには電子に強い人がいるというので、ラインで電話をしながら説明。技術的な話はすぐ終わった。

あとは

表紙や、フォントはどうするか。

どの電子ストアから出すのか。

(キンドルとアップルで出す場合)EINとW-8BENをクリアするにはどうするか。

値段はどのくらいにしたらいいのか。

将来のために解説の音声データなどを残しておいたらどうか。

などなど、具体的に詰める。

値段については、ちょっと前までは電子が安いのは当たり前だったけれど、ちょっと描き足して値段上げたほうがいいんじゃないか。

高級電子書籍。みたいな方向でどうだろうか。という話で盛り上がった。

島本先生クラスが何10冊も出版社を通さない出版をするのは非常に新鮮で、電子書籍界隈にはいい刺激になるんではないかと思う。もうなんでも協力しますよ。ということでがっちり握手。遠くない未来に本が出るでしょう。

3時間くらいで先生は帰って行きました。おみやげの北海道限定「じゃがぽっくる」美味しかった。

オレも2巻で止まってるオールナイトライブを全部出さないとね。

もう表紙デザインも電子用に作り直してもらっているのに、1年くらい寝かせてしまっている。ラインのスタンプも作らなくてはいかん。

ただその前に!

そうです。Tシャツデザインしないと。もうやるよ。ほらPC開けたし。

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5月18日(水)

ぐったり疲れが出ているが、マックファンを上げないと。

集中力が落ちていて、すぐに「threes!」を立ち上げてしまう。忙しい時ほど「threes!」は魅力的に見える。ほら18万点超えるかもよ。と囁いてくるが、そこをぐっと抑えてペン入れ。

夜にはなんとか出来上がった。

あー、これで怒涛の締め切りラッシュが終わったー!

のんびりお風呂に入っていて、自分のお腹がぼぼんと出ていることに愕然とした。うわ、すげえ太ってないか?

先月から体重計の電池が切れていて、体重チェックしてなかったが、このところの締め切りラッシュで、すっかり食事量が増えてしまっていた。

仕事のストレスが増えると、摂取カロリーも比例して伸びてしまうのだ。辛い仕事の最中に辛いダイエットはできない。というのが一昨年学んだ教訓だったが、体重を測らないとズルズル増えるもんなんだなあ。これはヤバイわ、ざっくり5キロは増えている感じがする。走らないと。

ちなみに走っても体重はほとんど減らないので、食事を調整するしかないのです。辛いわー。

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5月19日(木)

8時起床。英語1.5時間。ジョギング1時間。

溜まってる本を読まないと。と思ったら、ファミ通の締め切りがすぐ後ろに来ている。なんかずっと休みがないぞー。太るわけだわ。

2ページのネームはできているのだが、取材が面白かったので、これを1ページに切り落として、3ページ追加する。

言うは易く行うは難し。

炎上ネタは扱いが微妙なので、描いて直してまた描いて。ネームにやたら神経を使う。普通に読んだらまったく気を使っていないような作風なのだが、水面下ではめちゃめちゃ水をかいているのであります。

メールの他に、noteでもこの日記をアップしているが、データが大量になってきたので、タグをつけて去年の分と今年を分けて整理した。新しい4本くらいを残して、過去の日記は読めないようにしちゃうことも考えつつ。

NASにおいてある断裁した本たちのデータを、最近まるで読んでなかったので、SurfaceにPDFリーダーを入れてみた。

アプリはどれがいいのかググったら、ITライターの山口真弘さんの記事で「Windows10の電子書籍Viewerは「picoViewer」がおすすめ」とあったので、迷わず買う。

300円くらいだったが、さすがに読みやすい。いい買い物だった。

マンガのように全20巻、という続き物は、すぐに次の巻に飛ぶのでキンドルよりいい。

キンドルもワンクリックで開くので、意外にもSurfacePro4は電子書籍ビューワーとして活躍している。

ツイッターアプリ「Aristea」、YouTubeアプリ「HyperForYouTube」を入れた。

なんだかんだ使いやすくなってきたぞSurface(笑)

頻繁に落ちるのだけなんとかならないかな。

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5月20日(金)

ファミ通ネームなんとか夕方アップ。原稿のアップは月曜朝一だと言う。よしちょっと余裕ができたからワイン飲もう。

ツイッターアプリ「aristea」と「picoViewer」が見やすいので、メインのWindowsマシンにも入れようとしたら、Windows7には入らなかった。こういうことがあると、言われなくてもWindows10に自然に乗り換えていくのに、あの強引な手法が嫌いなので当分10にはしない。

ベッドの上でNASに入っているスラムダンク1巻をついクリックしてしまって、朝までスラダン。マンガの中毒性の高さはすごいなあ。5時半就寝。

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5月21日(土)

9時起床。朝までマンガ読んではいけません。

英語をやっていたら昼ごはんの時間になってしまった。またうどん。

最近は冷凍うどんばかり食べている。5個セットで200円くらいの格安うどんだが、腰があってあんがい美味しい。これに冷凍かき揚げを入れて、そのへんの肉やら野菜やらを放り込んでグツグツ煮るのだ。本当最近の冷凍食品は侮れない。

英語学習の音声を聞いていて、3秒戻れたら便利なのに。と何度も思った。

アイフォンアプリで探したら「MusicPlayer」という有料アプリがいいらしい、とあったので、先週から使っていたが、これがやたらと固まる。再生していた場所を覚えていないし。ボタンが使いにくい。アプリの完成度が低すぎて使っていられない。

ジョギングしながらハードボタンで巻き戻せないのもiPhoneの弱い部分。

なので、ずっとウオークマンを物色していた。セブ島で借りたライターのようなウォークマンがとても良かったので、ヤフオクで見ていたのだ。

ウォークマンm505。頭の部分をひねると巻き戻しができるタイプ。後継機種がいつまでも出ないので、ここ2ヶ月でまた中古値段が上がっている。7千円ぐらいだったが、今は1万円前後が相場のよう。

これを落とすのだ。と水曜くらいから9000円を入れて睨んでいたが、金曜に新たな入札者があらわれた。10500円かー。どうするか。

ちなみに英語学習アプリは、「Duolingo」がとてもいい。そろそろ1ヶ月くらいやっているけど飽きない。キーボードが使えるハードがいいので、自分はアンドロイドでやっているが、iPhoneはもちろん、WindowsやMacでもできるらしい。すべて無料というのもすばらしい。

先週教えてもらったiPhoneの「えいぽんたん」も面白い。ガチャのゲームシステムを英語の単語学習にくっつけたアイディアは秀逸。

移動中でもお風呂でもできるのがいい。

結局英語に近道はないので、コツコツ積み上げていくしかないのです。

夜10000円を入れてトップを奪ったが、終了直前に11000円でさらわれてしまった。くやしい。

しかたなく別の「すぐに落札」のところで11000円で落とした。結局同じかー。

ベッドの上でふと「おれは鉄兵」をクリックしてしまった。鳥嶋さんがマンガの原点として進めていたのを思い出したので。

1巻は冗長な感じがしたが、剣道が始めるともう止まるところがない。芸術的なコマ割りとはこのことなり。

一気に20巻まで読んだらぴよぴよ鳥が鳴いていてすっかり明るくなっていた。こんなになるまで気づかなかったとは。この中毒性の高さはいったいなにごとか。

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5月22日(日)

朝8時起床。くそ眠いが英語を2時間。

「Duolingo」をやっていてうとうとしてしまう。これは寝て記憶を高めようとしているにちがいない。と仮眠。3時間も寝てしまった。今日一日がだいなし。

PCでファミ通の下書き。ここでもう一度ネームを切り直す。よし、よく仕事した。と2時間くらいで引き上げて酒盛り。

こうやって日記に書いてみるとこの週末全然仕事してないな。

ピンポーン。昨日落札したウォークマンが届いた。すげえ速い。

さっそく英語のデータを放り込む。

ただ、どこを見ても3秒戻す方法が載っていない。あれ? 

このm505はジョグダイヤルをひねると「次の曲」

引っ張ってひねると「次のフォルダ、もしくは次のアルバム」

に飛ぶのであって、秒単位の巻き戻しはできない仕様だった。(ブルートゥース接続の場合、ひねってそのままにすると早送りと巻き戻しができる)まあしょうがない。それでもこの軽さと音の良さで満足しよう。

iPhoneに「語学Player」をインストールしてみた。これだと2秒戻るボタンが安定して使える。iPhoneとウオークマンを使いわけていけばいい。テーブルの上ではSurface(OneNote)とiPhone(語学Player)、ジョギング中や外出時はウォークマン。

悪くない。

カラオケとボイトレ用に買ったダンボールの防音室「だんぼっち」だが、6万円も(当時)したのに、ダンボールなので音がとまらない。完全に物置になっていた。今は8万円もするらしい。

もう捨てよう。とfbでつぶやいたら、捨てるならください。とメッセが飛んできた。

電子書籍界隈で有名な記者の林さん。

分解しておいたのでいつでもどうぞ。とメッセしたら夜8時に車でやってきた。普通のハッチバックで、後ろ椅子を倒してあるが微妙な大きさ。

入れてみると、はたして数ミリ単位のギリギリで突起が引っかかる。

一度荷物を出して、斜めにして通したらギリギリで通った。

テトリスか。

二人で入れたからよかったが、あれを自宅で一人で出すのは大変だろうと思う。うまく設置できましたでしょうか。

だんぼっちがなくなったら仕事部屋がぐんと広くなった。そらそうだわ。

でも防音室というのは夢だったんだよね。ちゃんと作ると何百万円もかかるからねえ。いつかマンガでヒットが出たら、この地下室を防音にするんだ。それでカラオケマシンを繋ぐのが夢です。

ノイキャンヘッドフォンみたいに、デジタルで音を消すとか出てきても良さそうなんだけどね。

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5月23日(月)

7時起床英語1時間。ジョギング1時間。ウオークマン使える子。これに巻き戻しボタンさえついてたら完璧だったんだが。

ペン入れ開始。今朝締め切りなのに今から始める、というのは、この前打ち合わせの時に「最近は1週間前でも間に合うんですよ」と編集に言われたせい(笑)

催促メールが来たが、「明日になるよね?」 と返したら、「本当に明日くださいね」

ということで落ち着いた。よしよし。今夜でなんとかなるだろう。

あ。

Tシャツイラストまだやってない。もうやばい。もうやる。今やる。ほらPC開けたもの。先週からちょっとだけしか進んでない。なんとかしよう。