てんまでとどくか。赤裸々マーケティング3

IMG_0962.JPGなにげに今月号のマックファンを見ると、表紙のタイトルの上の目立つところに「周知徹底してください。鈴木みそ『Xまでとどけ』予約受け付け中!」
と書いてある。
おおおー、気づいてなかった。
小林編集長、力入れてくれてる。
中を見ると、カラーページまるまる1ページ使って広告も打ってる。
受注出版、3000部じゃクラウドファンディングにしたほうがいい部数なんですが、こういう雑誌でうつ広告は地味に効きます。いまんとこで予約はどれくらい行ったんだろう。

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表紙は丸一日かけてちまちま塗りましたよ。
紙の本が手に入るのは予約した人だけです。限定生産なんで後から買いたくても手に入らないし本屋さんでも売らないので、ぜひ今のうちにぽちっとかましてください。

ーー
「それで描きおろし26Pなんだけど...」
と、オレが切り出した。
「あれは本当? オレが描くの?」
にっこり笑う編集長。「お願いします」
えーと。当惑を隠し切れないオレがiPhoneの電卓を叩きながら言う。
「時間的に難しいというのもありますが、描きおろしの原稿料は出るんでしょうか」
痛いところをついたらしい。
皆さん凍りついた表情。
「ボクの原稿料を言っちゃうと、カラーだと4万円。最近だと3万円もありますが、3万だとしても、26P書いたら80万円くらいになりますよね。
3000部から13%に印税を上げる、ってお話がありましたが、例えば3000部売った印税って42万円ですよ?
それってバランスおかしくないですか(笑)損益分岐点が2000部ってさっき言ってましたが、80万円の原稿料は入ってないわけですよね?」
うーむ。
黙りこむ面々。
やっぱり考えていなかったらしい。
「しかしカラーページがないとなあ」腕組みをしながら編集長がうなる。
1400円もするのだから、そういう豪華さは欲しい。それはよくわかる。
だいたい2000部を切るようでは、この先単行本を出すことすらできなくなってしまう。

「わかりました。8ページ描きおろしましょう。原稿料はなくていいです。これも読者サービスということで。
ただ、年末は糞忙しいので、クリスマス後になんとか時間作ります。なので発売は12月下旬は無理なので、1月にしてください。
ビームでやっている「ナナのリテラシー」の発売も1月25日なので、同じ時期になりますが、いっしょに盛り上げていきましょう」
このあたりで手を売ってもらうしかない。
「了解しました。カラーページは26のまま、デザイナーさんに色々やってもらうということで、描きおろしは8P。それでいきましょう」
話は決まった。
「あ、それと」と編集長。
原稿料が出ないかわりに13%の印税は2000部からということにしましょう。2000部までは10%。それを超えたら13%ということで。

あまり変わらないけど(笑)地味にアップしました。
こういう話し合いは大事なのです。

というわけで、手の内を全部さらけ出しました。
てんまでとどけ。3000部とどくかなー。
1400円で紙の本を買うともれなく電子版がついてきます。送料は込みらしいです。
電子版だけは1000円しますので、興味のある方はぜひ予約してセットで手に入れてください。

「Xまでとどけ」予約はこちら

ちなみに「ナナのリテラシー」は3万部くらい刷るそうです。もう予約開始してます。お近くの本屋さんで。

と、言いたいところですが。
紙の本もAmazonで買うといいですよ。
AmazonでCDを買った人はMP3、つまり電子版の曲を無料でダウンロードできるんですね。それと同じ試みが本でもアメリカのAmazonで始まってます。
紙の本を買ってくれた人は、電子書籍が無料、または割安で買えるサービス。これ日本で始まるのも、おそらくそう遠いことではありません。
始まったら「ナナのリテラシー」は"Amazonで買ってくれた人"には格安で電子書籍を販売します。
本当は紙の本を買ってくれた人全員に、バーコードを印刷したりして、電子を付けたかったんですが、構造的に難しいということなんで断念しました。
紙は要らない。という人は、ボクがKDPで同時発売する電子版をお買い上げください。
紙が683円。
電子版が400円くらいかな。まだ決めてない。
もし紙を買ってくれた人に電子版を売る時は、その差額250円か200円くらいを考えてます。(もちろんまだマッチブックは始まっていないし、始まるとも決まっていないので、もしも。という想定です)いっそのこと無料に。ということもあるかもしれないのでお楽しみに。
大事なのは「Amazonで買った記録が残っていること」です。
書影がないけれど、予約が始まっていました。
このリンクから買うと安心です(笑)
表紙の絵は今描いてます。なんというライブ感。