娘がオーストラリアに行った時、どうも鳥との感動的な出会いがあって、ずっと鳥を飼いたがっていたので、昨年末、私のサンタ業務として娘と相談の末、鳥かごを買いました。
保護事業をされている方からセキセイインコ三羽を譲り受け、しっかりと飼い方講習を受けた後、おかあさんとして飼い始めた真・善・美。
名前の由来は、弓道です。弓道の究極の理念、らしい。
三羽なので、「大前、中、落ち」という、立ち位置由来の命名もありな気がしたんですが、一応弟が受験生でもあり、「落ち」「落ち」と呼ぶのは気が引けたのかもしれません。
適度な運動後、放し飼いからケージに入れる時には、弓道の的の団扇が役に立ちます。
あの、でっかい目玉みたいな的は、小鳥には恐怖らしく、うまく追い立てるとパニックを起こしてケージに戻ってくるのです。
というようなしつけは、基本的に相方がしました。
じいさんはとにかく観察し続け、ゆっくり手を出し、ゆっくり距離を狭め、ゆっくり鳥たちと仲良くなって行きました。
で、最初はどう見ても変な顔だった鳥が、最近は可愛く見えるらしい。
なつきはじめたので、なおのことなのでしょう。
鳥と遊んでいる好々爺とした相方を見ていると、そういえばこの人と結婚した決め手はうさぎのトメだったなあと思い出しました。
昔の彼女が残していった、ものすごく可愛らしい、しかしとことんマヌケなうさぎを、心底かわいがっている姿を見ていて、ああこの人はいい父親になるんだろうなあ、と思ったわけです。
暗いうちから起きてサッカーの試合に行くわけでも、寒い観覧席でじっとみつめる弓道の応援に行くわけでもありません。
学校行事にも、ほとんど出て来ません。
でも、「その人なりの」愛情というのは多分誰にでもあって、相方の場合はわかりにくいけどしっかり注ぐところには注いでいるため、16歳の娘からも12歳の小僧からも、尊敬されています。
子どもたちは、弓道の的をさっと挙げられた小鳥たちのように、ちゃんと相方のいうことを聞きます。
で、子どもたちは私にはちょっと反抗的な口をききます。
小鳥も、イマイチいうことをききませんし。
猫でも飼うか。・・・アレルギーでした(号泣)。
どんなおばあちゃんになっていくのか、老境の来し方をそろそろ考えるべき時がきているのかもしれません。今、孫がきたら困っちゃうんですけど、きっと孫はかわいいんだろうなあと、義理姉をみていて痛感しています。
私の夢のひとつに、「家族でテレビを見ながら、こたつにみかんに猫」という絵がありました。
相方の実家に行くと、その夢の光景が広がっていました。
次なる夢は、「孫と公園」です。男子なら「キャッチボール」です。うちの小僧では果たせなかった夢でした。
いつになるのかなあ。
将来の夢も、進路も定まらない娘は、結婚などできないのではないかと恐れています。
とりあえず、具体的な不安から逃げるためにも、オールマイティに使える平均評定値をもうちょっとあげておきたい娘の、定期テストなう。
セキセイインコと共に、応援しています。