母からの挑戦状

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中学の私立受験には、二教科受験と四教科受験がある。
残り二週間を切って、娘は二度目の過去問を終えていた気がするのだが、小僧はがんばってもなかなか追いつけない。
受験勉強らしい勉強はせずにきたので、算数のちょいひねりの問題がまず追いつかない。つるかめ、植木、仕事算。そんなのは学校ではやっていないからだ。
国語は漢字、算数は計算問題。
基礎力だけでどれぐらい勝負できるのか難しい。
最も困ったのが、理社で、これはもう膨大な試験範囲。「生きてきた」12年間を紐解いて、なんとか答えに近づけばいいのだが、サッカーサッカーサッカーできた小僧に、生きる知恵があるかどうか。
今更難しいテキストを見ても無理なので、過去問をクイズ形式で出している。
そして、私がかつて鍛えた杵柄で、でそうな部分を山かけし、お友達からいただいた受験問題集から問題を作成してクイズを出す。
こんな感じで問題を出し合っていると、2時間があっという間に過ぎる。
ああもっと早くこういう勉強法に気づいていたら、私も楽しかったのに。と、後悔も先に立たない1月16日。涙目。

しかも、今日はもうすぐ仕事なので、このクイズ大会が出来ない。
小僧はサッカーの練習もある。
というわけで、朝からクイズを50問、挑戦状のように作り続けてみた。

地図上で同じ高さの天を結んだ線を何線と言うでしょう。京王線ではありませんが、東横線にはちょっと似ています。

みたいな。
うわー、初歩の初歩の、基礎の基礎だね。そんなことから始めないといけない。
過去問を見ると学校の性格がよく分かるのだが、基本をしっかり、あとは生活に根ざした知識で推測できたり、自らの考えを答えさせるいい問題が多く、つくづくいい学校と巡りあったなあと思う。

算数では、こんな問題も。

A族は、いつも本当のことしか言いません。B族は、いつも嘘しか言いません。
ある探検家がこの島を訪れ、3人の原住民1に会い、原住民1に「あなたはA族とB族どちらですか?」と聞くと、現地の言葉で答えたため、理解できませんでした。原住民2は、「原住民1は「A族です。」と言っています。」と答え、原住民3は「原住民1は「B族です。」と言っています。」と答えました。
原住民1はA族でしょうか、B族でしょうか。

過去問に、嘘つき問題が入っていたので、その類似パターンで。

全50問を、今さっきメールで送った。
さて、どれぐらい食いついてくれるかなあ、小僧。移動の電車の中を有効利用することすら知らない気がする。
ただただサッカーに夢中だったけれど、私は何か大切な経験を、落っこどしてきてしまったのではないかなあと、今更育て方を深く反省したりして。
親が焦っても仕方ないのだとわかっちゃいるんだけどさー。

「そこ」しか受けないよ、という気に入りかたは結構だが、娘にしても小僧にしても、そのあたりが頑固だ。
想いが強いだけに、もう祈るしかなく、祈るような気持ちで日々クイズを出している。どうぞヤマカンが、あたりますように。←ちょっと違う気もする。