電子書籍

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ずーっと「それ」にむけて準備してきた相方が、万を持して電子書籍に取り組み、キンドル発売間もなく、漫画を上梓(電子でも上梓?)しました。
準備と過程と、購入方法を書いたサイトはここ。

無料だったり、破格だったり、ちゃんと価格をつけたりしていますが、何が面白いといって、これはたとえば文学系の新人賞はことごとく取り逃がし、しかしお小遣いに困ると公募で賞金稼ぎをして多少凌いだりし、ブログは何度となく出版のお話をいただきながら全部水に流れて、仕事に戻ろうにもハシゴを外されたかのような出版不況、そうこうするうちにもう48歳かよあらビックリ、という私のような者でも、作品を発表できるということです。
すごい。うれしい。

で、相方が「アジアを食う」の準備をしているというので、私家版「アジアを食う」......あたしは女だから、「アジアを食べる」とか「アジアをいただく」とか?......←宮戸川かよ。←落語かよ。という、私一人だけが楽しいノリツッコミをしつつ、んじゃそんなのを書いてみましようかね。と、納戸に上がってさあ大変。
日記が、ないの。
アジアの記録が。
「どーしてあんたは、いつもいつも大事なときにそういうものをなくしたゃうの!」という、母・ヨシコのヒステリックな幻の声がこだまします。
そして、どんなに怒鳴っても、そういうことは治らない。ということを身をもって知り、何万回小僧を叱ろうと、娘ちゃんに注意しようと、無駄なのだというトホホ感に襲われます。
二重のトホホ。
で、散らかし放題になった納戸で三重のトホホ。
わあい、やったあ。トホホのミルフィーユだあ! ......元気に言ってみても、トホホはトホホだな。

記憶に頼って、どこまで面白く書けるだろう。と考えると、やはり新鮮味に欠けるよなあと思ってみたり。
しかし、記憶のリハビリになろうとも、書けるんだ、書いて発表できるんだという喜びが凌駕するなあ。例え売れなくても。なんたって、ワンクリック1円のアフェリエイトを貼って、のべ百万人突破したときでも、五千円にすら届かなかったこの万華鏡......それでもコツコツ続けて10年目です。

あのさ。
うちはきっと、今、貧乏なんだけどさ。
とりあえず楽しいことは次々に起こってるから、あんまり苦しくない気がするのよ。

ワクワクしながら、アジアならぬ「晩飯を食う」ために、準備をしよう。
ブリのアラが半額で手に入っているから、大根を買ってきて煮るんだ。
お料理上手だったら「鈴木ゆう子の一年に1キロ増加・満腹レシピ」とかも出せちゃうと思うんだけど、私は稀代の料理嫌いだから、それは残念。