みかんの白いスジは、なんという呼称か。
といううっかりした質問から始まって、貴重な午前中を楽しい夫婦の会話に費やしてしまった。
あああ。
やることはいっぱいあったというのに。
ちなみに、白いスジには、イ・カンソクという、韓国人の名前のような名称があるらしい。
どんな字だ?
チュウカヒ、とも言うらしい。中国人か?
そんなことをのってりのってり、調べて笑い合う。全然違う話題になっていく。
「ああ、そういえば」がたくさん重なって、くだらなすぎることで笑いつづける。
相方が超・節食をしており、なんとなく家庭内に流れる日頃のリズムが違う。
炭水化物をカットし、野菜スープだけをすすっている。
ゆったりとしていて、静かだ。
私も相方にご飯を作らなくていいので、気兼ねなく丼物をサーブできる。
ああ、楽だ。
作るのが早い。大量に食べさせられる。洗い物も少ない。
こういう時間はいろんな意味で、いいなあ。
食べていても食べていなくても、飲んでいても飲んでいなくても、締め切り日以外はたいてい上機嫌で過ごしている相方だが、炭水化物や脂質、タンパク質を撮らないと、テンションがさがって、えらく穏やかになるんだなあ。
そして、相方は自分の心の鏡、私もすっかりおっとりした気分でいる。
空気は伝搬する。
お嬢は期末テストだというのに、昨日はフラフラ、タイ語のレッスンに出かけていった。
小僧は、いつものサッカーをいつものように淡々とこなしてきたようだった。
私にも時間はゆっくり過ぎていく。外出時はさすがに着替えるけれども、あとはずっと和服で過ごしたりして、腰痛緩和にもとてもいい。
そんな風にゆっくりゆっくりしていたら、今朝、to do listがとんでもないことになっていたのだった。
なのに、うっかり・・・みかんのスジめ。
回復食に入った相方が、少しづつ時計を早回しにするだろうから、それに合わせていつもの日常に戻っていかなきゃなあ。
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