勝手に身近な友達のような気がしていただけかもしれません。
同じ年の子どもを持っていて、何度か一緒に食事をして、時折ネットを通じて言葉を交わす程度のおつきあいでした。
そんなところです。なのに、悲しくて悲しくて、やりきれないです。
私は彼女をとても尊敬していたからだと思います。
昨日、友人が一人、天に召されました。
ご冥福なんて、当然です。彼女がご冥福なしに、誰がご冥福でしょう。新しい場所で、圧倒的に幸せでいてほしいです。それだけのことを、現世でちゃんとやり遂げた人でした。
病気と闘いながら、育児をされてこられました。
十ニ年前、彼女の病気について聞きました。同じ母親として、同じようなホカホカした喜びを抱きながら、ちがう時計を持っていることが、信じられませんでした。
それでも元気いっぱいの彼女の笑顔は素敵で、あれはひょっとして何かの間違いではと思うことすらありました。
一緒に歩くときには、少しだけゆっくり。
彼女の幼なじみは心得たもので、とてもうまく彼女をサポートしていて、そんな友情を目の当たりに見て、そのお二人の関係を「いいな」と思ったこともありました。
互いに自慢できる親友を持っている人だからこそ、信頼できたのかもしれません。
夫への深い愛情も。
かえるへの愛も。
辛いもの好きなとこも。
正直で、素直で、可愛い女性でした。
頑張っていたなあ。
ただただ、もう、お嬢さんへの愛情の深さが、多分彼女の生きるチカラになっていたのだと思います。
このままずーっとずーっと、案外病気なんかケロリと治ってしまっていて、うちの小僧と一緒に成人式を迎えちゃうかもなあ、なんて思っていました。
医学はどんどん進んでいる。きっとうまくいく。不死身かもしれない、と・・・簡単に考えていた節があります、不見識をお詫びしなければなりません。
体調のつらい日々のことを、思いやることはありませんでした。
ごめんなさい。
結局、何もできませんでした。
ごめんなさい。
寂しいです、もう会えないの、寂しいです。
才気あふれるお嬢さんの未来を、母親としてもっともっと見たかっただろうにと想うと、その無念さは想像して余りあるものです。
私自身が、お嬢さんのファンだからです。
作品集にはサインも頂きました。きっと、このあともずっと、素敵なストーリーで人々を楽しませてくれる逸材です。もっとたくさん、お嬢さんの話を聞きたかっただろう、読みたかっただろうと想うと、涙が出ます。
でも、そんなお嬢さんを育てた彼女は、やっぱりすごいやと思って・・・だから、ありがとうといいたいです。
お疲れ様でした、と言いたいです。
ファイターだったことを讃えたいです。
ゆっくり休んでくださいね、と・・・あと、それから、
また、会いましょう。
ご冥福バリバリのところに、必ず行きますから、私も。あと何十年かしたら。
ちゃんとお嬢さんの成長ぶりをたっぷり報告できるようにしておきます。もちろん、うちの小僧自慢も欠かしません。
たくさんのご友人の心のなかで、彼女はずっと生き続けるんだろうなと思います。
お嬢さんの中にも彼女らしさがちゃんと生き続けていて、そういう意味では不死身な気すらします。どうかな、やっちゃん。
また会いましょう。
ご家族の皆様の心の痛みが、一日も早く少しでも楽になりますように。
何もできないけど、何か必要なときに、声をかけてもらえるような友人でありたいと思っています。心はいつも、すぐそばにいたいと思っています。
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