ピンチはチャンスだという。
P子は頑張った。でも、納得の行く成績ではなかった。
たぶん、今までの中でも最も納得が行かなかったと思う。
そういう経験は、きっと自己を強くする。
そうは思うけれど、ちゃんと傷みを認識してくれるかどうかが心配だ。
今しがた、私が応援疲れでほうけているところに、電話がかかってきてた。
帰宅が遅くなるって。別に練習してくるわけではなく。
・・・いいのか、それで? 明日から合宿で、全く準備も進んでいないけれど、いいのか?
「もしも予選通過したら、ご褒美に携帯買ってくれない?」
といった段階で、私はマズイなと思っていた。
褒美は、常に自分の中にある。
私はある行動に関して、関係ないものを褒美に与え続けていると最初は頑張るが、人はそのうち、その行動自体が嫌いになるという心理実験を支持しているので、我が家に褒美という概念はない。
小僧が優勝したらサッカーの道具。その程度だ。
それ以外では、ほぼ小僧のサッカー道具を買うことはない。だから、練習用靴下まで、彼は優勝の報奨で買っている。
携帯は必要になったら買う。
今はまだ必要ではないと判断しているから買わない。
それだけのことであって、弓道の成績とは関係ないからなあ。
ただ好きであれかし。
だから、頑張れるんだと思う。
何かをもらえるから頑張る頑張りは、ちっともいい頑張りじゃないと私は思う。
私が子育てを頑張れるのは、ただただ子どもが大好きだからであって、それはしかし子どもたちの持ってくる成果や自慢の結果とは関係ない。どんなんでも、たとえどうしようもない奴らでも、ありのままがいいんだからさ。
惨敗から何を学ぶか。
明治神宮の神様は粋だと思うよ。
応援した私にも、そうやってちゃんと課題のおみやげがあった。
考えろ、考えろと、私自身が試されている気がする。
サポーターとして、何をすべきか。すべきでないか。
そしてどういう結果であれ、それが実力なのだし、それが今の、最高にベストな道のように思う。
受け入れがたい現実も、ちゃんと目をそらさず逃げないで、立ち向かってこそ。
お疲れ様。P子さん。
合宿は、がんばりがいが満載だ。
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