「いい意味で、昭和の子」
と担任の先生に評され、なんかこう、ストンと腑に落ちたところがあります。
夏の小僧は、表と裏がわからないほど真っ黒です。
趣味はサッカーと囲碁。DSはサッカーチームから「移動の時には推奨しない」と言われてから一切やりません。
最近は漫画も面白いらしく、机に向かってるなあと思ってみてみると、絵を描いていたりします。
好きな飲物は牛乳。
好きな食べ物は白米。
好きな科目は体育。
公平で、優しく、くそがつくほど真面目で、模範的。
宿題はちゃんとやっていきますし、給食は残しません。そうじもサボりません。わがままもいいません。友達から信頼されていて、いい仲間に恵まれています。
昭和の時代には確かにどこにでもいた、地味めな少年として、クラスでほど良いポジショニングを保っています。本当は、定番の坊主頭にしたいです。
サッカーのことを考えると、地味で、アピールの弱さばかりが目につきます。
でも、しょうがない。
サッカーは、全人格が出てきちゃうものだから。
面白みに欠けるとか、正義漢はないのかとか、リーダーシップなさすぎとか、もうちょっと頑張れないかとか、そりゃね、ワタシ好みのオトコをあげたらきりがないですよ。
女子にもてなさそうなタイプまっしぐらだ。
けど、それがどんな小僧であれ、縁あってワタシのところに生まれてきた小僧ですから、生きててくれるだけでありがたい。激動の昭和において、きっと母親たちはそんな気持ちで男児を育てていたような気がします。私もまた昭和のかあちゃんなんだな。だから、小僧も「昭和の子」になっていくのかもしれないです。
家庭でも、クラスでも、大切にされていて、いい感じです。
こう、滋味豊かな、地味さ加減っていうんですかね。
チームでは目立たなくても、そこが楽しい場所ならOK。私が首に縄をつけて、「強いリーダーシップを発揮せよ!」と指示するのもおかしいしね。彼には彼のサッカー、彼の人生。親は、ただただ、見守るのみなんでしょうね。
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