小僧の修学旅行は別にさほど寂しくなかったのだが、お嬢の修学旅行一週間はなんだかとっても寂しかった。
お嬢にどれぐらい依存しているんだ、私。
これで来年、一年間の留学とか言ってるけど、大丈夫なのか。私のさびしんぼうぶりが、不安である。
それぐらい、一緒にいて面白い人材になっていたんだなあと思う。
もちろん活躍する子どもを見ているのも、頑張っている子どもを見ているのも楽しいには違いないが、ただ何もなくても一緒に過ごす時間が楽しい人というのは、とてもいい。
「自分はいい子だ、いい子だと褒められ続けて、いい子でなければと、頑張ってきた。頑張りすぎて疲れた」
と、お嬢が言い出したとき、私は自分の育て方が分からなくなったけれど、お嬢は自分で考えて考えて考えぬいて、多少後ろ向きながらも留学をしたいという明確な意思を打ち出し、そのために邁進している。
「お父さんもお母さんも弟も、好きすぎる。このままでは私がだめになる」
という感覚は、両親が嫌いなあまり18で家を出て清々した私には全く理解出来ないのだけれど、いずれにしても殻を破る時が来たということなんだろうなと理解した。
彼女にとって、留学は「合理的な派手な家出」だから、がんばれ!と思う。
新しい文化に触れたい、国と国、人と人の架け橋になりたいという気持ちにも、がんばれ!と思う。
おかんは、ちゃんと応援する。
応援するぞ。
・・・問題はこの寂しさだけど、それを言っちゃあおしまいだから、言わないのだ。
歯を食いしばって言わないのだ。
ううう。
親って、こんな大変な関門があったんだなあ。
で、たった今、羽田についたとお嬢から電話。
声を聞くだけでうきうきするわ。
ううう。
だめじゃん。
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