2011年06月27日

ニトリのミル

生まれて初めて、コーヒーミルというものを買ってみた。
超高級コーヒー豆が「半額」だったため飛びついたのだが、これが挽いていない豆だった。
姪の結婚式の帰りにニトリに寄った際、790円で売っていたの。お店のコーヒー代を考えたら、おいしいコーヒーを二杯も作れば元がとれるという強引な計算のもと、買い物かごへ。

運転手である私はヘロヘロに疲れて帰宅したのだが、なにはともあれ、もらってきたブーケやら花束のケアを第一に、それから、このコーヒーミルだけは使ってみなければなるまい。

んでね。
すごく、いい!!
これでゴリゴリしているときに立つ香りが、たまらなくいい。
しかも、適度に面倒なので、立て続けに何杯も飲もうと思わない。
何しろ、一杯のコーヒーがとんでもなくおいしいからさ。

以前、いしかわじゅんさんのご自宅で、喫茶JUNのマスターがいれるコーヒーをごちそうになったときから密かに憧れていたミル。
多分いしかわさんのお使いになっていたミルはもっとお高いし、お料理関係のライターでいらっしゃる奥様は食器選びの選びのセンスもよく、そういう意味では別格の一杯だったのだが、790円のニトリのミルでも、ユニセフで買ったマグカップでも、挽きたてのコーヒーは十分美味しいのだった。

最近、相方は美味しい日本酒を二種類、並べて利き酒しながら飲んでいる。
一合そこそこ、多くても二合を過ごすことはない、大人の飲み方になった。
おいしいものを少し、ゆっくりたしなむ。
まだ「食べ放題」にちょっと心が沸き立つ私には、その大人の境地がわからないわと笑い飛ばしていたが、コーヒーでちょっと大人の階段登ったかもしれない。
老い支度にはまだ早いけれど、豊かな老後のために、「いいものをちょっと」という姿勢にシフトしていくのは悪くないかもなあ。
いやもう、790円で何を偉そうに語っているのか、という話ではあるんですけれどもね。

2011年06月27日 18:09