先日、P子が突然の全身蕁麻疹で腫れ上がり、夜中に救急病院に連れていった。
うわー、人はここまで真っ赤になれるのか、情熱的ね! などと軽口を飛ばすこともできないぐらい、痛そうで痒そうなのだった。
薬で治まり、今朝は元気に朝練にも出かけて行ったけれど、思春期は体も心も忙しいからなあ。
彼女を見ていると、やりたいことがたくさんありすぎる、というのも、なかなか大変だと思う。
自分の理想と、現実とのギャップ。
何かを成し遂げるためには、諦めなければならない、犠牲にしなけれはならないことも多くある。
一つのことにとらわれてしまうと、先に進めなくもなる。
乗り越えなければならない課題が多すぎれば、ひるむ気持ちにもなるだろう。
悩め。
悩んで、大きくなれ。ソクラテスもプラトンも、ニーチェもサルトルも、み〜んな悩んで大きくなった、そうである。・・・なつかしいCMソングだな。♪大きいわあ、大物よ〜ん。
悩めば悩むほど、大きくなれる。ま、私ほどデラックスにならなくてもいいけどな。
私の腕をもりもりっと触りながら
「おかあさんの腕、マツコ・デラックスみたいだ」
と、ウットリ、小僧が言う。
そこが好みか?大丈夫か? 確かに私もマツコ、大好きだけれども。
小型U子のようになっていくP子を見ていると、時々私も一緒にしんどいが、痩せた柴犬のような色と匂いの小僧は、まだまだ私の癒しである。
君はサッカー以外は、がんばらないのかな。ま、いいか、シンプルでな。
親は、無力だなあ。
夢は、自分で切り開いていくものだから、そばで見守ることしかできない。
でも、私は結果がわからないときには、きっとうまくいく、うまくいったに違いないと思って過ごす。
私なら、やらずに後悔するより、やって後悔したい。
その時は「しまった、やらなければよかった」と思っても、失敗は、いつもあとで大きな成長の糧になって、案外うまくいった以上の成果として戻ってくる。
「私は」という指針だけはしっかり見せて、あとは何も口出しするまい。
親としてはこうしてほしい、という希望も言わない方がいいだろう。
覚悟を決めて、そこに向かおうとするのは彼女なんだもんなあ。
道は開ける。
求める人の前に必ず。
もしも道がなかったなら、自分で開拓して進めばよい。がんばれ、P子。
彼女のプライバシーなんで具体的に書けないけど、頑張る人には必ず、がんばった分の喜びがあることだけは、おかあさん、46年間の経験で保証しちゃうよ。
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