小僧、よくやった。
見事なヒトコトのセリフ。
よく声が通っていたわ。
でも、一番素晴らしかったのは出番以外にもちゃんと集中していたことだ。
合唱隊に入っては大きな声で歌っていたし、にこやかなカーテンコールまで、実に嬉しそうに、しかし真剣に、お友達のセリフに感情込めて、舞台の袖にいた。
これはうちの小僧だけではない。
全員が、本当にものすごい集中力と、全身全霊をかけて、
「さあ、楽しんでいってくださいな」
というメッセージを送っていたことに打たれてしまった。
これが四年生のお芝居か?と思うほどクォリティーが高く、素晴らしいチームプレイのあり方に感動したのだった。
ブラボー!と立ち上がりたかったよ。
なんでこんなにいい環境なんだろう。うちの学年の子どもたちは、みんないい子ばかりだ。
親の顔を思い浮かべると、だいたい誰が誰かわかる。
保護者会出席率がとてもいい。
娘の代には残念ながらヒトコトも口をきかずに卒業してしまった保護者もたくさんいて、それが普通なのかと思っていたけれど。
未提出ゼロのプリント、PTA絡みの仕事はみんな一生懸命、お互い様の精神というか、肯定的な助け合いの心が浸透しているあたりが、きっと子どもたちにもいい影響を与えているんだろうなあ。
誰々のお母さんが褒めてくれたよ、誰々のおかあさんは感動して泣いていたよ、という報告を小僧から受けると、ありがたいなあと本当に思う。
子どもたちは大人にみられることが大好きだ。
そして愛情を持って見つめることだけが、地域の大人に課せられた教育のしかただと思う。
私たちは簡単に「紫の薔薇の人」になれるのだ。
もちろん、我が子が一番でいいんだけど、「わが子の友達は我が子同様」に扱ってくれるママ友ばかりなのも、感激だ。
私にとっても、小僧の友達は私の宝だ。大切にしよう。
いい担任、いい友達、いい保護者。
恵まれてるなあと実感を新たにした学芸会だった。
勢い、ってすごい。
学芸会のあと、「がんばれベアーズ的ミニバスケット部」の4年生が7人で練習試合に乗り込んだのだが、強豪チームをあっさりと、破ってしまった。個人技では圧倒的に劣るのに、チームワークが凄いんだもん。初めての快挙だと思う。
ああもう、お前たちのそういうところ、大好き!
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