2010年04月10日

だましたがりとだまされたがり

アレン君という友だちの名前のかっこよさについて、話していた。
「バンアレン帯」という単語が浮かんだが、それがなんだか思い出せない。
で、世界中の賢人とつながっている窓に問いかけてみると、「赤道上空を中心に、地球をドーナツ状にとりまく、高エネルギーの粒子が多量に存在している領域です。放射線帯ともいいます」と教えていただく。
今さらながら、ネットはすごいなあ。
しばらくして、相方が歌いだしたのが、アレンタウン。頭の中で間奏まで再生できるのに、これを歌っていた歌手の名前が思い出せないので、またまたググッてみると、ビリージョエルだった。
今さらながら、本当にネットはすごいなあ。

そんな風に、いつもいつもネットさんを尊敬しているので、私はパソコンの中にある情報をすぐに信じ込んでしまう傾向がある。
チワワは犬ではなく遺伝的にはネズミだった、といわれて信じた。そうか、チワワ、犬じゃないのか。
「現在知られている数種類の犬が元々は違う動物を起源に持っていたことが明らかになった。ラサアプソはチベットの雪ウサギ、ペキニーズは中国の水生ネズミ(ドブネズミなど)、シーズーはヤマイタチ、ヨークシャーテリアはハトといった様子である」という辺りまで読んで、鳩!?これは、ひょっとして、嘘!?と、気付く。
参考⇒http://x51.org/x/04/05/2658.php
ラジオ体操第4が公布されたことで号外が出た、というのすら信じた。なんか、とてつもなくすごい動きを空想してしまった。マジ、すっごーいやつ。

きっと、だまされたがり体質なんだと思う。長くつきあった昔の彼氏は、月の裏にはエイリアンの宇宙基地があって……と本気で信じていた真性ロマン野郎で、ロマンを求めてずいぶん大損ぶっこいていたため、私は文科系女子に珍しいリアリストを標榜せざるを得ず、こんな女になってしまったのだが、小さなことではだまされたがり体質ってのは、案外、仮性ロマンチストなのかもしれないなあ。

そんな私を相手に、相方はきっちょむさんみたいな嘘ばっかりつく。
私がひっかかると、心の底から愉快そうに、大笑いする。
そんな家庭で育つと、中二の娘は「おかあさん、おとうさんのいってることは本当?」と、必ず私に確認するようになり、男とは真顔で嘘をつくものであると刷り込まれる。
小4の息子は、計算する馬が飼い主の顔色で正解を選ぶように、おとうさんが嘘をついているかどうかを内容ではなく、瞬時に表情で判断するのに長けた。
それが、大きくなって彼らの身を助けることを、このときの私はまだ想像もしていなかったのであった。
……とかいってて、実際大きくなったときに、「なーんの役にもたってないじゃん!おかんのうそつき!」とか、いわれるんだろうけどさ。

あなたはだまされたがり? だましたがり?

2010年04月10日 10:20