ツイッターという、つぶやきグッズが横行しているらしいが、私はつぶやかない。
堂々と、大声で言う。仁王立ちで、腹式呼吸だ。
ただでさえ時間がないのに、これ以上、おたのしみを増やすわけにはいかない。
しかし、地下室にこもりっきりの相方には、社会とつながる唯一の窓のようで、朝の会話はツイッターだのタンブラーだのから拾ったおもしろおかしい話題が圧倒的に多くなった。
それは確かに秀逸な笑い話だし、実に面白い。
だが、同時になぜか、こっちもうまいことをいわないといけないような気がしてきて、朝いちでコーヒーを飲み、「さあ、こいやーっっっ!」と身構えながら、開口一番を聴くようになっている昨今。
ただ観客なら楽しいのだが、ギャグ臨戦態勢で朝から相方に挑むわけで、案外しんどい。
しかし、それもまた私の仕事のひとつなのである。
ばか話は、相方の仕事の、ウォーミングアップだからだ。
同時に、明日をも知れぬ作家の妻は、どんなときでも何事も、笑い飛ばす能力が必要だから、私自身の楽天家トレーニングにもつながっている気がする。
日常見つけたささやかな笑っちゃうネタは、つぶやかずに、貯めておく。
そして、相方だけを前に、披露する。記憶力が不可欠だ。
相方からのおかしな「言葉」に、笑える「言葉」で切り返す。瞬発力が要求される。
とか言ってて、実のところ、ペー師匠における、パー子さんのような立ち位置のような気もする。
おかあさん、私を笑い上戸に産んでくれて、ありがとう。
HOME |
Topページにもどります |
AFFILIATE |