受験生を持つお母さんたちは、いよいよ臨戦態勢だろうな。
風邪をひかせない、怪我をさせないで、当日を迎えることができたら、それは母の勝利だと思います。
あとちょっとだ。がんばれ!おかんたち。
いよいよ娘に背丈を抜かされそうになって、ふっと、去年の受験に合格をもらえず、仁王立ちで泣いた娘ちゃんを思い出します。
あの時は、まだ、きゃしゃな肩を抱けたんだよなあ。
校長先生に残念なご報告をしたときに、いつもは穏やかな先生が声を荒げて、
「もったいない。P子さんをとらないなんて、わかっていない!P子さんが、その学校をどんなにステキな場所にできるかが、わかっていない!」
と言ってくださったことが、P子の支えになり、今でも大きな自信につながっています。
いやあ、校長先生、ありがとうございました。
その時にもしかするとムシの居所が悪かっただけかもしれないし、あるいは教育的指導として、演技でそうしてくださったのだとしても、本当にありがたい一言でした。
そして彼女は、自ら選んだ別の学校に入りました。
どんどん自由に発言して、それをまた喜んで受け入れたり、考えさせてくれたりする学校で、ディスカッション形式の授業から学ぶことの楽しさに目覚めて快進撃を続けています。留学の夢があるので、平均評定値を確保するためにもがんばれるのだろうけれど、ただ成績だとか記憶だとかではなくて、生きる力につながる学力を、今の時期に面白がりながら身につけていられるのが心強いです。
魔窟は相変わらず魔窟だし、髪型はモジャンボだし、着るものは姪のお下がりだけど。
認めてくれる大人がひとり、そばにいるだけで、子どもは挫折を乗り越えられるんだなあ。
そして、強くなれるんだなあ。
落ちた公立中高一貫に入っていても、それなりに楽しかったのだろうとは思うけれど、きっと今とは違うお嬢さんだった気がします。少なくとも、弓道はないわ。私は今の、ラフだけどえらくゆかいなP子がとっても好きなので、よくぞ落としてくれました!と、思うわ。
学校名を出したときに親が「優秀ね!」と褒められる程度のメリットで、子どもの一生をはかっちゃいけない。学歴コンプレックスのある私だからこそ、虚栄心はありありで恥ずかしいほど。そのメリットだけでゴハン3杯はいけるかも、と、当然、ちらっとそんなことを考えたこともありましたが、実際、虚栄心じゃ、メシは食えませんからね。
P子の場合は、多分、公立にいっていたら、今ほど嬉々として勉強してないと思うんだ。
その子に合う合わないは、大事で。
何が幸いするかなんて、死ぬまでわかりません。
あ、でも、公立いってたらモジャンボと変なファッションセンスは是正された気もする……。
まさに、何が幸いするか、わからないけどさ。
一月末から、中学受験が始まります。
わずか12歳の、まだ小さな子どもが、今までの全てをかけて、たった一人で戦う日々。その背中を見送るとき、私は涙が出ました。
がんばれ。受験生。自分に合った学校に、巡りあいますように!
P子の後輩になる方は、2月1日、2日が勝負ね。とにかく騒がしくも明るい毎日が待ってます。試験問題も面白いので、楽しみつつ、がんばってね!!個人的にも、成功を祈る。
私とP子は、入試休みは池袋演芸場です。喬太郎を聴きに行くー。
娘はさん喬と菊の丞もお目当てで。昭和のいるこいるの生も、心躍るらしいです。
ま、そんな変わり者だからこその、私立なんですけどね。
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