2010年01月18日

失恋気分

失恋なら、何度も経験がある。
どんなに好きでも、かなわない恋。
今、そんな気持ちだよ。
大人になって、自分の息子で、こんな気持ちを味わうとは思わなかったなあ。

それでも、私を振ってくれた全ての人がいてくれたおかげで、今の家族があるんだから、あの苦しみは、あるべくしてあったのだと思える大人な自分。
きっと小僧にとっても、同じように、ベストの結末が待っているに違いない。
ただ、悔しいのは……何に負けたのか、わからないことだ。
ユーミンの歌みたいだけどさ。

彼の夢はいつしか私の夢になっていた。
しかし、その夢にチャレンジする第一の機会を与えていただきながら、チャレンジしない選択をした小僧。その臆病さを、私がちゃんと母親として愛せるように……私は、私自身の気持ちに修正をかけていかなければならない。
チャンスの女神が、どうか、毛深い人でありますように。
前髪だけしかなかったらどうしようと思いながら、仲間を大切にする深情けも、小僧の魅力のひとつだと、思うことにしよう。そんなにもステキな仲間が身近にいたことに感謝しよう。

子どもは、親の思うようには動かない。
親になった今、私は心をなだめなくちゃいけない。
私が子どもの頃、やられてイヤだったことを思い出すんだ。
「こっちの方がいい」と勧められた大人の選択には、いつも大人の事情が見え隠れしていて、後で必ず、親に従った自分を責め続けたことを、ちゃんと思い出すんだ。
おもちゃも、ランドセルも、部屋割りも、大学も、婚約も。
親がこっちの方が…と言った事は、全部あとで苦かった。
子どもにはわからない、なんてことはひとつもない。
大学を辞めると自分で決めて、婚約は破棄して、自分の住むところを自分で探して、食べたいものを食べるために、着たいものを着るために、やりたい仕事に就くための努力をした。多分、あれは「苦労」だったんだろうが、楽しかった。その選択に、ひとつの悔いもない。多々失敗もあったけど、全部自分の糧になっていて、今があるんだ。
子どもの人生は、子ども自身のものだ。
子どもには、自分の人生を生きる権利がある。子どもを通して大人が見る夢は、子どもが主役であることを忘れてはいけないんだ。

わかっている。
きれいごとなら、ロシア文学ぐらいの厚さの本が書けるほど、並べられる。
でも、頭でわかっても、なんで？　どうして？という気持ちは消せないの。
なんとか、締め切りギリギリまで説得してしまいそうな感情が、ほとばしるの。
好きになったらダメもとでも絶対に告白して、玉砕を確認しなければ先に進めなかったきた前のめりな私のやり方とは対極にある、禁欲的にすら見える、小僧の愛の形に、ジレンマが隠せないの。
まるで失恋みたいなこの気持ちもコントロールできないし。
小僧の前では、変わらない態度であろうと、努力しているけどね。

また、つながリーヨ！を、祝賀会で合唱できますように。何度も何度も、祝賀会がありますように。

2010年01月18日 17:14