2009年10月09日

猿テニス協会、というのがありまして、これは雨の中でも槍が降っても、猿のようにテニスをやるという連中が集まったサークルでした。
ひところは、独自の算出式を使ってランキングが発表されたり、合宿に行って大会をしたり、いいトシしたおっさんやおばちゃんが、大学生よりもかわいらしくはしゃいでいました。合宿のときにやりすぎて、血反吐を吐いたことまであります。鎮痛剤がないと、翌日動けないということもありました。
あの頃私は、確かに猿でした。

猿テニス協会は現存していますが、私は予定が合わなくなっていて、なんとなく休会中です。
もう戻ることはないのかなあとどこかで思っておりました。

しかし。

先日、台風上陸を数時間後に控えたその日、小僧のサッカースクールがありました。
さすがにそんな日に集まるサッカー小猿は9人だけでした。1/4だね。
雨の中、ゲーム形式で、コーチ二人の猛特訓。小猿たちは、頭からホカホカ湯気を出しながら、走りに走り、蹴りに蹴り。ありおりはべりいまそかり。
いやもう、すごいのすごくないのって……めっちゃくちゃ楽しそうなの!一時間半、雨の中で走りっぱなしなのに、最後までみんな真剣で、足は止まらないし、声は出るし、クリアしたりするともう、仲間絶賛だし。緩急の中で、笑顔が絶えないの。
小猿、漢なり! 熱き血潮のサッカー馬鹿たち、ここにあり。

雨の中、たたずむ母たちも、見ていて熱くなったね。びしょぬれで体は冷え冷えだったけどね。

ハイテンションのまま帰る小僧と歩きながら、ああ、そういえば、雨の中でやるテニスは楽しかったなあぁぁぁと、何か心に突き刺さるものがありました。


2009年10月09日 10:54