2009年08月29日

言葉の麻薬

街を歩いていたら、小学生に呼び止められる。
「鈴木さーん、こんにちわー。約束覚えてるぅ?」
……いきなり、真っ青になる。その子の顔も名前も覚えているが、約束って一体。
「ななな何、約束したっけ?」
「ほらー、来年もまたやるんだよー」
ああ、わかった。地域の大人&子どものふれあいイベントで会ったんだよね。鈴木さん、時間間違えちゃって(私らしい!)プログラムをひとつ飛ばした。それは必ず来年やるからね。と約束して。
うれしいなあ。
覚えていてくれてありがとう。
いくつもいくつもボランティアを抱えていると、年寄りも子どもも障害者も異国の人も町の人も、ごっちゃごちゃになるし、ともすればただこなすだけになりがちだけれども。
いけないね。
誠実に、接しないと。彼女の一時間の重さには、関わった大人として責任がある。
楽しんでくれたんだなあという実感がうれしい。
小学生と定期的に遊べる時間を作れないか、画策してみようかな。
近所の公園を歩いていると、子どもたちがわらわら寄ってくるのは至福だと思う。紙芝居屋さんでも、やろうかしら。

だって、実生活はなかなか寂しいのである。
うちの小3の小僧は、すでに微妙なお年頃なのか、私と手をつないでくれなくなった。
吉祥寺や新宿に出ると、ちゃんと手をつなぐのだが、近隣ではまずありえない。
立派な、男子である。くすくす。
一度手をつないで、「はっ」とか振りほどいたりしているから、かわいいのである。
wii以外、まず一緒に遊んでくれなくなったが、wiiはあまりに実力差があって、すでに私が遊べない。
それでも、サッカーの試合に帯同すると必ず「応援ありがとう」と言う。
この一言聞きたさに、おかんは喜んで奴隷ちゃんだ。
ああ、子どもの一言は、大人にとって麻薬だなあ。
合法的で強烈な、素敵な麻薬だ。
勇姿を見ているだけで幸せだから、もうそれでいいや。親孝行だ。うっとりだ。韓流スターほどの熱さはなくても、入れ込むお金もかからない。手はつなげずとも、一緒にすごせる限りある時間を大事にしようっと。
さて、明けて公式戦デビューだ〜。


2009年08月29日 00:51