中一の授業参観、数学は、一辺が二センチの正三角形の面積を求める課題。
これを自力で解いていく……という。
ピタゴラスの定理を使うと、高さが割り出せるんですね。
四月から二ヶ月、みっちり学んできたピタゴラスの定理は体に染み付いています。√が早くも登場して、自ら導き出した答えと違う解答をした人に疑問点をぶつけて、討論し、答えを出した道筋を説明していくところから正解を徹底的に考え抜く授業です。
うっはぁ! こりゃあ、楽しいや。
座ったまま、「だからぁ〜じゃん」のような、普通の口調で数学を語る中学生に最初は違和感こそ覚えましたが、こいつら、言ってることはすげぇレベルだ。
国語も同様に「読解」でありながら、プレゼンテーションしていくディベート方式。その課題の中に学校の理念がたっぷり入り込んだ、よい授業でした。
まいったなあ。
私がこの学校で学びたかったよ。ごめん、おかあさん、ちょっと誤解していたかもしれない。
娘ちゃんは、どうやら知の喜びに目覚めて、毎日学校に行くのが楽しくて仕方なかったんだね。ただ、入学してむちゃくちゃ気の合うお友達ができたから、アメリカンスクールみたいな校風が気に入ったから、だけではなかったのね。
記憶するだけの勉強ではないから、彼女の頭は今、フル回転しています。この時期、楽しみながら勉強できる環境にいられるのはとてもいい。
PTA活動を通じて知り合った先輩ママさんから、結果はでるから大丈夫、ちゃんと三年間でとんでもない学力がつくわよ話をきいて、塾に通わせるお金も大学に行かせるお金もないなあと思っていた気持ちがすーっと楽になりました。
道は開けるね、きっと大丈夫。
毎日ディズニーランドに行くような気持ちで、娘ちゃんは学校に通っています。
幸せなことです。
今日、休み時間にずーっと理科の実験の話をしている娘ちゃんを見ました。小学校の頃には、手持ち無沙汰にすごしていたのにね。付き合ってくれる友達もこれまた、真剣に面白がっている。そんなアカデミックなお楽しみをもう知っているなんて、贅沢なことだ! 娘ちゃん。
勉強が得意な子には、ハイレベルの勉強を。でも、そこが得意じゃない子は、美術系や音楽系、運動系で、全国レベルに輝くシステムがあります。美術と数学が並列で並んでいるのがこの学校の素敵なところ。数学のほうが美術よりエライような気がする価値観がないのは、美術系の父親を持つ彼女には重要なことでもあります。
自分にとって何が最も自分を生かせる場所かを知るのが中学時代ならば、娘ちゃんにとってはこの場所が、もっとも自分探しには適したところのように思います。
たくさん学んで、社会に貢献できる人になってね。
でも、この知の楽園は、残念ながら小僧には合わない。第一グランドが狭すぎます。
その辺が、おもしろいな。
小僧はサッカーボールさえあれば幸せな人なので、勉強は二の次。読み書きそろばんの現代版、くもんだけやっておけばそれでよし。
今日はサッカーの試合もありました。フルコートで、他校との練習試合。
ゴールキーパーで2得点という、最初で多分最後の快挙があり、昨日のウクライナ戦でのモヤモヤをすぱーんと吹き飛ばせたのが収穫です。
いやー、それでもワールドカップ連続出場を寿いで、シャンペン開けちゃったけどね。
がんばれ、小僧。君は12年後! 笑
割と簡単に手に入る幸福。
それは他人と比べないこと。
自分の得意なことを楽しむこと。
他人の目を通じて自分を見るのではなく、自分が見たいものを見ること。
そんなことを、子どもたちから再三、教えられている昨今です。
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