熟女の悦び
私は相方と大変仲良しで、多分来世の分まですでにしゃべり倒していると思うぐらい、しゃべってる。
で、時々、子育ても終わって、相方が死んじゃったら、私は一人でどうすればいいんだろうなあってぞっとすることがあったんだ。
一人でしゃべってたら、アホみたいだし。
二十代はひたすら仕事中毒で、適度に友達と遊んで仕事していれば、それで十分幸せで。
三十代は子どもと格闘で、これまた絶品の面白さで、ママ友やＰＴＡやで視野も広がって。
で、四十代、早くてさー。このスピードで年をとるのかと思ったら、初めて、老後が見えてきた。
働くことは大好きだから、文章書くだけじゃなくて何か仕事をみつけて、なんとか食べていければ贅沢はいらないんだけど、それでもずーっとそばで一緒にしゃべっている人がいなくなっちゃったら、そりゃあ寂しいんだろうなって……。
でも、大学行き始めて、「あ、大丈夫かも」と、ちょっと思ったりしている。
とにかく時間が惜しくて仕方がない。
知りたいことがありすぎて、いくら時間があっても足りない。
学ぶって、こんなに面白かったのかあ！と、今さらながらすごーく思う。経済的に余裕があるなら、通信じゃなくキャンパス、通いたい！毎日、講義を受けたり、討論したり、実験したりしたい。
趣味としての学生っていうのは、実にいい。
ぜーんぜん記憶できないけど、とりあえず知らなかった知識に触れて、その知識が脳みそにきゅっと吸い込まれていく瞬間は、大変な快感。ただやみくもに情熱のままに吸い込むだけじゃないのが、熟女のいいところで、その素材に経験を足して、自分でいろいろな考え方を構築していくのも、面白いったら！！
まいったなー。年取ってからのお勉強は、楽しいですよん、みなさん。
いい趣味、見つけちゃったなあと思いながら、今日は朝から、ずーっと教科書を読み進められて、なんか大満足。
若いぴちぴちの女子大生と比べて、結果におびえるから、憂鬱になるんでね。熟女には、熟女の悦びですよ。そう開き直ると、今日は本当にいい日だった。うん。……もちろん、勉強したはずの固有名詞は、今、全く思い出せないけどね！！
2009年06月05日 21:39
