2009年04月24日

骨折その後

ぽっきん。
金太郎。

泣く泣く遠足を諦めて病院へ。
レントゲンで見ると、娘ちゃんの鎖骨、見事に割れてました。
しかも、数週間前にも同じ場所を折っていて、鎖骨、すでにとんでもなく腫れ上がっていた。
化骨っていうそうです。折れた骨をフォローしようとして骨は成長するわけですが、固定せずに動く骨の周りには不規則に丸々骨がついていく。
見れば、倍の太さになっていましたが、まだ12歳は小骨が多くて、なかなか変化に気づけませんでした。外側からじゃわかんないというのもある。

つか、問題はご本人だよ。折れていたことに気づかなかったって、いったい?
と思い起こせば、数週間前、木登りして落ちてました。首、痛がってました。治療、通いました。
あんまりの間抜けぶりに、大笑いして終わったんですが。……だって、落ちないもん、普通。
いやもっと言うと、登らないもん、普通。

「前回も今回も、骨折に気づかなかったってことはないだろう、痛かったはずなんだから」
「……今回はとても痛かったです」
「そりゃそうだ、これは痛いよな。昨日の一時間目が体育だよな? 学校から、なんですぐに病院に来ないんだい」
「……授業に出たかったから」
「そんなことで、我慢できる痛さじゃないはずだけどなあ」
「学校、休みたくなくて……どうしても行きたかったので……」
「君は、どれだけ根性が座ってるんだ。それはすごいことかもしれない。だが、気合が入りすぎだ。がんばりすぎはいけない」
「はい……」
「だが、この根性の座り方なら、すぐによくなる」
「はい」
直球勝負ではなく、変化球まじりの説教は効くなあ。爺さん先生、グッジョブ。
「おかあさんもね、がんばらせすぎちゃダメだ」
わ、牽制球。
「はいっ! 申し訳ありません」
そして大リーグ養成ギプスみたいなのをぐるぐる巻いて、三角巾で固定しました。二週間は絶対安静。
がんばるな、娘ちゃん。いや、この際、超がんばって安静にしてるんだ、娘ちゃん。

学校に行かないと決めたときから本当にとっても痛そうになって、昨晩は鎮痛剤も用意したんだが、心配してすぐに電話をくれた彼氏君の言葉で痛みも感じなくなってしまった模様。
ひゃー、偉大なり、彼氏君。今日からパファリン君(仮名)と命名しよう。

それにしても、「骨折の痛みをこらえられるほど、楽しい場所」を、私は44年生きてきて、未だ知りません。
痛みを忘れてしまうほど、一緒にいて楽しい人がいるというのも、すばらしいよなあ。
つくづくいい学校を選んだなと思います。
そして、今、実にいいお友達に恵まれているんだなあと思います。
それらを実感できたのは大変にすばらしいのですが、お弁当づくりと車での送迎が私の仕事になって、しばらくはまた、そんなことで骨が折れます。

2009年04月24日 11:44