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直にリンクを貼るテクニックがなくてすみません。
ランドセルは海を越えて。
ご家庭でご不要になったランドセルなどがあれば……と声をかけてくださった方がいて、知ったサイトでした。
その方は、私にとって得がたいご近所友達でした。
社会的貢献度の高い仕事を一生の仕事として選び、自由になる時間は少ない忙殺ぶりなのに、子どものためなら…と、いつも、ひと肌もふた肌も脱いでくれるのです。
うちの娘は彼女が大好きです。お料理上手で、イベントを企画しては楽しませてくれる、彼女のような母親になりたいといっています。
仕事のできる人は、当然、交際範囲が広くなります。
ごく自然に、いつも誰かのために。
そういうスタンスで生きているから、人と情報がさらに集まってくるのでしょう。
見習いたいことはたくさんあるけれど、確実に変わったのは、家に対する考え方でした。
彼女は、いつだって家に通すことをいといません。
「あ、時間あるなら、ちょっと寄っていけば?」
そういう自然体に、私は感動します。もちろん彼女のリビングはいつだって素敵なんですが、アイロンを待つ洗濯物がバスケットに積まれたままになっていたり、掃除機がそこにあった事もあります。でも、隠さない。それより大事な時間のすごし方を、彼女は知っているからです。
ついでがあって尋ねていった私を、真っ先にねぎらってくれるやさしさは、ぴかぴかのモデルルームのような部屋に通されるより、ずっとずっとずっと気持ちがいい。
役にたたない見せ掛けのいろいろが、ものすごーくばかばかしいことを、彼女はよく知っています。
きちんと掃除していないと人をリビングにあげることもできない、へんてこな完ぺき主義は、つまらない自分の見栄との戦いなんじゃないかと、認識を改めました。
見栄、ね。これは、ホント、人生をくだらない雑事でいっぱいにするね。
今まで、「ちょっと待ってて!」と寒空に五分間、大事な友達を待たせて、私は洗濯物を隠してきました。散らかった雑誌をまとめて福助の部屋に放り投げ、ごまかしてきました。彼女の家は基本的にいつもきちんと片付いていますから、まあその、日常レベルで雲泥の差がある散らかり方とはいえ、友達が私の家に来るというからには、きっと覚悟もあるでしょう。なんとなれば、インディージョーンズの気分で上がってもらえばいいのです。
家のことだけではなく、きっと、彼女がかっこいいのは、その背骨のしっかりした姿勢にありました。
まず最初に自分の保身か、まず最初に相手の立場か。
つまらない見栄で固めた金ぴかのメッキにも、めっきり気づくお年頃です。オヤジギャグが旬ですもん。
賢いフリも、若いフリも、謙虚なフリも。
生き方って、なんとでもとり繕えるとどこかで思っているけど、違うね。さりげない言葉や、なんでもない日常に、生き方って、反映されるのだとつくづく思うようになりました。
生身で、がんばっていくしかないんだなあって、思います。
親がこんなんでも、娘ちゃんにとって手本となるべき大人がたくさんいるのはいいことで、幸い友達の数と質だけは、自信があるわ。
いい大人になって欲しいと思います。私も、いい大人になる努力をしよう。
そして、海を越えたランドセルが、その細い身を守って、彼らもちゃんと、大人になれますように。
2009年04月14日 13:20HOME |
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