相方から、誕生日当日にもらったのは、「絵」でした。さすが芸大です。……芸人と芸大って、字面、似てるなあ。
絵は、ダンボールで作ったリモコンでした。ちゃんと切り取ってあり、自立もします。
つまり、目録、ってことですね。
キリンカップの時に氷結のでっかい看板みたいなのをもらったり、オールスターの時に車の鍵の形したでっかい板を渡されるような、欽ちゃんの仮装大賞のでっかい小切手みたいに、……しつこいですね。そんな感じのアレ。
こういうの、一度もらってみたかったんで、ものすごすごぉぉぉぉぉぉく、うれしかった。
あんまりにもうれしくて、抱きしめて写真をとりましたよ。誇らしげな微笑を湛えて。
プラズマテレビです。わーいわーい、プラズマだ。
プラズマって、なんかこう、強そうな語感が好きだ。♪青いイナズマがボクを責める〜と歌ったのはスマップでしたが、黒いプラズマがボクのものになるわけです、ゲッチュ。うれしい。抱ぁきぃし〜めてぇ、ユア マイ TV♪
という気持ちは、本当に、本物でした。
で、いよいよ注文したとか、いつごろ届くとか、壁にかけられるかもしれないとか、なんかこう、盛り上がりそうな時期に突入しているんですがね。
値段的にもヴィトンのバッグみたいなもんで、ひょっとして私の歴代誕生日プレゼントとしては、「一戸建ての自宅」に次いで、高いもののような気もするんです。
なのに、ダンボールの絵をもらったときほど、うきうきワクワクしないのは、なぜ?
自分が安い女なんだなあと思うのはこんなときです。
実物がきたらまた、ちょっとはちがうのかしら〜。舐めるように、食い入るように、プラズマと愛欲の日々を送っちゃうのかしら。
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