2008年10月14日

東京

追い立てられるように日々が過ぎていくなあ。
連休は、家族がそれぞれ、ばらばらに忙しかった。

それでも忙中閑あり、昨日は公園で一時間ほど、幼稚園時代のママ友とだらだらしゃべってストレス発散。土日の過ごし方をご披露するうち、いろいろな街歩きを試みている一家があった。
2008年の東京の、あらゆる都市文化に、毎週末、触れているのだ。
東京は永遠に未完成な都市だから、今見える風景は期間限定である。
きっと彼にとって都内はどこも庭みたいなんだろうなと思う。
街の持つ特長が実にはっきりしているから、ただ見て歩くだけでも充分楽しそうだ。ただ、歩く。ただ、見る。ただ、感じる。東京を。
それもまた、いい少年期だよなあ。
サッカー少年を抱えると、サッカー以外にお金がかからなくなるし、土日の過ごし方に迷いはなくなるが、一緒に過ごした思い出はサッカー一色になってしまう。動画もサッカーしか、ない。
連休も、サッカーが基本で、家族の誰かが小僧のサッカーに付き合う。これも、もうちょっと大きくなればひとりで行くようになるのだろうから、これまた期間限定のお楽しみと割り切ろう。

さて、今日は連休以前からためにためぬいた、山盛りの家事が待っている。
待っているんだが、久々に昨日寝る前に小説なんか読んじゃったもんだから、先が気になって仕方ない。
最近小説を忌避して、コーチングだの食事法だの、少年サッカーがらみの本ばっかり拾い読みしていたのは、「それならいつでも中断できるから」だった。

ちょっとだけ、読み進めようかな……いや、そんなことしたら今日一日が台無しになるぞ……と、大変古典的に、天使ちゃんと悪魔ちゃんが囁きあっているわ。
やっちゃえ! いや、ダメ! という逡巡が、恋だったりするのならば色っぽくていいもんだが、「東京タワー」をはさんでの迷いというのが、なんというか……庶民的。
なんでもない話を、しっかり読ませてくれる筆力に圧倒されながら、誘惑に負けそうな朝だわ。

東京は、魅力的。
そんな東京の片隅に住んで、曇天を見上げている。

2008年10月14日 09:43