はぴ ばーすでぃ 相方。
プレゼントは、あえて趣味の悪いパンツ。
そういうのを選ばせると娘は天才的で、ドンキホーテでとんでもない柄をさくさくっと選び、さらに「これ、絶対!」という、トリオプス培養キットをリコメンド。
トリオプスとは、カブトガニの形したシーモンキーってとこで、水の中に卵を入れてふ化させる。
これを地下の、あのかっちょいいマックエアの横に置くつもりか?と思ったんだが、何周かまわって案外喜んだりするのかもしれないという気にさえなり、購入。
もはや私には相方の好みはわからない。
マックの必要性もわからないが、仕事に口出しはしない。
「なんだ、これ?って、笑うようなのにしたいね」
とお店に行っていろいろ見て回ったのだが、小僧はもう自分のほしいものばーーーーーーーーーーーーーーーーーーっかりで、全く戦力外だったので、頼みの綱はお嬢なのだった。
しかし、お嬢的には、案外本気なところがあなどれない。
私にくれた母の日の植木鉢も天才的なセンスだった。
中途半端にかわいい猿が、上目遣いで腕を組んでしゃがみこみ、夢見ている形なのだが……その猿の頭蓋を開いてちょうど脳みその部分にミニ鉢が入るという、キッチュといえばあまりにキッチュな、グロぎりぎりのデザインだった。さらに脳みそ部分に、ちゃんと造花のカーネーションが刺してあり、
「これ。本気で選んだ?」
と、心配になって聞いてしまったほどだった。
もちろん、今でも大事にしていますよ。猿鉢。
さて、そのお嬢が、張り切りすぎてプレゼントを運んだ直後にその横にしょうゆさしを落とし、中身全部飛び出し、新品のプレゼントパンツ、しょうゆくささに染まる。
うわー、どうしようどうしようとパニックを起こしてばたばた走り回ったので、部屋全体がおせんべいの匂いに包まれ、食事前に私は床の雑巾がけ。
ま、部屋がきれいになって、よかったよね。
そんな相方の45歳のお誕生日でした。
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