2006年09月16日

オン ステージ

毎晩熱演の続く、鈴木家の夜。
最初に絵本朗読バージョン、そのあとにおかんの簡易読み下しバージョンと続きます。読み下しがないと、小僧には意味不明な変な方言の外国語になってしまうでな。ほい。
……童話の独特な方言みたいないいまわしと擬音は、なんかとっても珍妙だ。ずいこずいこ。
さて、昨日のいっすんぼうし、その後のクイズは
「もしうちでのこづちがあったら、何を望むか」
でございました。
「魔法使いにしてもらう」
と言ったのがP子。さすが「三つの願いが叶うなら一つめは、その願いを上限ぎりぎりまで増やしてもらう」と答えた昔に比べれば、よりごうつくばりな、もとい、ファンタジーの極意のよくわかった少女に成長しています。
「サッカーと、野球とソフトボールと卓球と(以下延々彼の知っているスポーツ名省略)が全部出来たら楽しいから、それ」
「それができるお道具とか場所がほしいの? それともそれが上手に出来るようになりたいの?」
さんざん迷ってから、
「上手の方がいいかなあ」
と言っていた福助。実のところ、両方ほしかったんか……。きっとメンバーも込みだったんだろうな。えらい欲張りなお願いだ。鈴木家に清貧という言葉はないんだろうか。

コバルト文庫なんか読み始めちゃった娘にとっては最後のチャンスかもしれない童話を記憶する時期。これを逃すと、パロディーの基盤がなくなってしまうから、母としても必死です。
え、そのために? 
そうです、だって鈴木家ですから。童話系ギャグが通じないの、いやなんだもん。
さらに小僧にとっては耳から聴く訓練の一貫としてのお話と、その強化のための寝る前クイズなんだけどさ、やり始めたら私が楽しくて仕方ないの。
かさこ地蔵の回の時。
5つのすげ笠を市で売って年越しの餅代にしようとしたおじいさんだったが、笠は売れず、雪降る帰り道、道ばたの地蔵6体に5つのの笠をかぶせ、自分の手ぬぐいまでかけてやったところ、深夜、地蔵から年越しグッズをもらうという話なのだが、
「ではクイズ。おじいさんはなぜお地蔵様に笠をかぶせてあげたのでしょう」
福助 「売れ残ったから?」
……えー?!
「お地蔵様が年越しの餅や米やみそを持ってきてくれたのは何故ですか?」
福助 「宅急便やさんだったから?」
……地蔵便でーす。ハンコ、お願いしマース。
福助「で、オジゾウサマって何?」
……そこがわからなかったのか。と、説明すると、
福助「だって、石だよ。動かないよ! 」
と、必死の形相。あはは。その通りです。それはそれで、正解だ。感情の共感は難しいよな、君には。でも、そのユニークな視点は笑えるのでOKだ。と、地蔵頭をくりくり撫でてみた。

昨日、ママ友からメールが来た。
「福ちゃん、娘の仲よしさんが通ったときにちゃんと大声で知らせてくれたのよ。誰と誰が仲良しで、仲良しの子が来るとうれしいということを知っている。そういう気配りができるって素晴らしいと思うわ」
……こういうところで感情の共感ができていたか。まあ地蔵に共感できなくても、よしとしよう。

ところで、こういうことをさりげなく教えてくれるママ友がいる。素直に、うれしい。感動がころがっている毎日っていいものだ。

さらに熱演はしばらく続くだろう。ロングラン決定!! って感じ。
問題は「マッチ売りの少女」と「ごんぎつね」辺りだな。泣かずに演じきれるのか。って、何か勘違いしてますから。でもいいの、楽しい勘違いだから。千秋楽の日まで、全力を尽くします。……いつ?


2006年09月16日 07:26
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