2006年09月15日

混乱

目が重いのに、全然眠くない。
でも、無理にでも寝なきゃね。

今日の私は、電話を受けた後も、ずっと元気だった。
その瞬間取り乱してしまったけれども、あとはまるっきり気持を切り替えられた。
現実ではないかのように。
笑顔すらたたえていたと思う。
講演会に行って、保護者会に出席して、福助をサッカーに送り、三駅先の英語教室にP子を送り、サッカー場に戻って福助を応援し、1アシスト2ゴールを褒め称えつつまたP子を迎えに行き、ゴハンを食べながらP子の話を聞き、みんなでスーパーで買い物して帰宅して、取材に行ってきた相方と普通に話して、子ども達に今夜は「さるかに合戦」を熱演して、それから。

mixiというソーシャルネットワークシステムに入り込み、ぼんやり友達の日記を眺める。
けれど大半、何が書かれているのか、よく意味がわからない。
脊髄反射でどうにか意味がわかるところには、コメントを書く。
書くけど、まとまらないから、ほんとうにだらだら、牛のヨダレのようなコメントになる。

友人が亡くなったと、昼に電話があった。
昨日、何だか気になって、私は彼女のところに見舞うときに持って行くべく、指定のビールを買った。
そのとき、前回彼女に買っていったデザートを、子どもと三人で買い込んで夕食後に食べた。
来週には、時間を作って会いに行こうと思っていた。
だから、昼間、彼女の娘から電話があったときには気持が通じてたみたいな気がして単純にうれしくて、はしゃぎながら次はいつ待ち合わせする?って、最初にそう切り出そうとしたら、
「昨日ね」
……って。
全然、間に合わなかったんじゃん。私。
気持があっても行動がなければ意味がないのに。遅すぎ。遅すぎだ、まったく。

気持の切り替え、すごく得意なんだ。大人だからね。
一気に毒を吹き付けて、麻痺させるみたいにする。
脳の一部だけがぎんぎんに覚醒して、それで多分、疲れ切った。
でも、副作用で、眠くない。

「ゆうこちゃんらしいわ」
って、声が聞こえる気がする。
ビールさ、お葬式に持って行くけど、その前にちょっともらうね。
一緒に飲んだこと、思い出して献杯する。
「死ぬことはちっとも怖くないのよ」
といいながら、最後の願いに「完治」と言った彼女。
そっちに行ったときに、本当のところを聞かせてね。

私はダメだめだなあ。
もっと逢いたかったのに、もっと話したかったのに。
何、やってんだ!  時間はもうちょっとゆっくりなんだと勝手に好都合に解釈していた。
タイのおみやげ持って行くからねって約束、どうしたらいいんだろう。
「まったく、ゆうこちゃんらしいわねぇ」

笑顔の綺麗な人だった。
決して弱みを見せない、強く逞しい人だった。
浅川明美さん……憧れの先輩。
長い闘病、お疲れ様でした!
ご冥福をお祈りします。

2006年09月15日 01:05
コメント
コメントする











名前、アドレスを登録しますか?