2006年08月26日

リーグ戦

私のところから私のホームページが見られません。
これはどうなるのかなあ。謎のまま、書かずにはいられないので、書きます。

福助、本日「日本ジュニア・日本幼稚園・夏季サッカーリーグ戦」で闘ってきました。我がFCは23人でエントリーしたため、前後半組に別れて10分走ります。20分1ゲームの五試合で、4勝0敗1分。フレンドリーマッチでなければ、決勝進出を決めていた成績です。
すーばーらーしぃぃぃぃ。そして、福助は、全試合中3ゴール(ひとつは記録上相手のオウン)GKとして1ファインセーブを決めるという快挙でした。
ただ、上には上がいるのね。すごい体格やすごい技術の子どもを見ました。びっくりした。福助をあわよくばプロに、なんて考えた親バカぶりを恥じます。それでもわがFCは全くひるむことなく、全員で戦いに戦い抜き、体を張って、倒されても怯まず、すぐに立ち上がって、顔中体中草だらけになっても球に向かっていくのでした。なんで? どこから来るの、その力が。と、もう最後は喉もからし果たして、涙腺がゆるむのを隠すので必死でした。うちの子がどうとか、なんて考えるより、もう一人一人の必死な顔がね、私の胸を締めつけました。
例えば、キーパーで唯一の得点を許してしまったこうくん(仮名)のゲーム終了後の悔し涙。左右に振られてからのあんなシュートは川口様だってとめられないでしょう。しかし、その次の最終ゲームの、こうくんの常人とは思えない動き、そして同点ホイッスルの時の天を仰ぐ表情。いつもはキューピーちゃんのように可愛い彼が、ものすごい大人に見えました。自分の責任を果たすために、自分で取り返しにいく、それは立派な大人の仕事なんです。こうやって子どもは、大人になっていくんだなあと、その脱皮の瞬間に立ち会えた喜びに震えました。
ディフェンダーとして抜かれて、ゴール前の危機一髪を迎えてしまったヒロシ(仮名)は、同じコースをもう一度抜かれそうになったときにファールすれすれのスライディングで止めました。それで以前、練習試合中に再三ファールをとられてから、ずっと封印してきたワザでした。クリアしたとき、以前のヒロシなら母親を見て得意げな顔をするのが癖だったのに、すぐに立ち上がると草まみれのまま、早いリスタートを懸念して相手フォワードをマークしたのです。誰のために行動するのか、わかっている。自分で考えて行動している。これも大人の仕様です。ヒロシ、やる!!
1点対1点、残り時間二分のコール。いつもは女の子らしい、ひとまわりちいさなさつき(仮名)ちゃんが、ゴール前で団子になっている集団にくらいつき、蹴りに蹴り続け、ゴールになだれ込むかのようにごり押しで一点をたたきだして勝った第二試合。私は女の執念の美しい使い方を学んだような気がしました。チームのためになりふり構わずしつこく頑張ることは、とてもとても美しい行為でした。
男子のフリーキックだというのに、最前線で壁になろうとする、頼りになる女子、友ちゃん(仮名)の、敵をにらみつける表情の美しさや、いつもはおしゃべりに夢中なゆうた(仮名)が、突き飛ばされても球を追い、寝転がったまま思わず手を使って止めようとするほどの前向きな態度も、初めて見る真剣な顔に、胸が熱くなりました。
そして、この子に球が渡ればきっと何かやってくれそうな予感をもたせるストライカー達(含む福助)の、一途な負けん気に、相手を追い越して加速していくそのスピードに、ゴールを捕らえて放つシュートに、どれほどの声援を送ったでしょう。
ああ、ひとりひとりについて、言いたいことが山のようにある。23人分書くのもうるさいのですが、本当にひとりひとりの態度と表情に、私はしびれっぱなしでした。
皆さんのビデオに、私の金切り声が記録されていることを申し訳なく想いながら、私は今日見ちゃったとんでもない財産をしっかり記憶しておきたいと想うのです。ああ、しまったなあ、サッカーってすげぇ面白いよ。幼稚園児のレベルでも、こんなに。

2006年08月26日 21:21