福助、お前もか。
痛いの痛いのとんでいけ〜。
と言われると、少し楽になる気がする。
昨日は「ああテニスに行きたいなあ」「りんりん(GF)、俺を待ってるんじゃないかなあ」といいながら小僧がずーっと尻だの背中だのをさすってくれたので、私は爆睡できた気がする。
食事は先に発症して、既に締め切りのため気力で復活していた相方が担当してくれたので、私はとにかく夜まで眠り続けた。
そして夜。
今度は突然小僧が「おなかが痛い」と泣き始め、そこですぐに吐き対策を講じつつ、ほどなくごぼごぼ吐き始めたのを受け止める。
……しかし、小僧、一体どれだけ食ったんだ。
しかも、お前ほとんど噛んでない。
と、どんなときでも「観察」してしまうサガが……。
それはまあ、いい。
戻した物を後始末。私はその時点で無事復活。さっきのお礼に、背中をトントンだ。
小僧はそのうち眠ってしまい、今度は眠りながら吐き続けることになった。うえっぷげろげろ、でも、起きないの。吐けば楽になるよ、寝れば治るから、と、言い続けた暗示が変な形できいたのか。
普通、起きないか?
仕方ないので気配を感じたら頭を抱え込んで洗面器をあてがうが、そのたびに洗濯物が増え続けていく。
落ち着くまで、江口寿史さんの新刊、ぶ厚い「正直日記」を読みながら、ゲロ番をした夜。
そういえば相方が江口さんと初めて会った夜、私はものすごいツワリでげろげろだったなあ。はっきり覚えている、病院に行くかどうか迷うほど吐いていたんだ、あの晩。これもご縁というか、タイムリーというか、シンクロニシティというか。いわないか。
ところで、我が家では少々の体の不都合は「大丈夫、ほら治った!」と強大な母の魔法の言葉をもって幼稚園や学校に行かせてしまうので、我が子は自慢の健康優良児なのだが、今回の奇妙な嘔吐にはさすがに太刀打ちできない。今日はお休みだ。
父も母も小僧もかかって、残すは娘だけなのだが、
「だって今日はバレンタインデーだし、大丈夫よ」」
と、気合いがのっていて、元気いっぱいである。
ただ、この吐き風邪、吐く5分前までとっても元気。という、三人の共通点があり(我が家だけ?)、娘が大好きなボーイフレンド、ショーン(仮名)の前で、突然……なんてことがありませんように。と、母としては祈るばかりである。
2006年02月14日 08:16