2006年01月07日

ぽかすか初(ぞ)め

あんまりにも寒いと、
「もうー、寒くてイヤになるぅぅぅ」
と思う。そしてだんだん本気で腹が立ってくる。雪深い地方の人たちは、この根源的な、本能から来る寒さへの怒りを、一体どうやって収めているのだろうか。
それにしても腹が立つ。
「全く寒くってしょーがねぇやチクショーめ」
寄席の帰りなので、にわかに江戸っ子である。千歳烏山くんだりで江戸っ子弁をご披露するのも微妙なのだが、まあいいのである。ちなみに烏山の由来は、カラスのように真っ黒ないい土が山盛りの土地だったからだそうで、松の内からこのブログは実にいい知識を授けちゃうのである。どうでもいい知識、ともいう。
で、走れば少しは温かくなるかしら。と、思い立った。
腹を立てながら歩くよりは、走って暖をとるほうがいい。幸い、千歳烏山は雪深い土地ではない。
で、ちみちみ走ってみたが、そんなのでは寒さに負ける。っていうか、寒気は絶対に戦いを挑んでいるとしか思えないほど、寒い。怒りで震えているのか寒さで震えているのかわからないぐらい、寒い。もはや暴力的に、寒い。
「よーし、寒さ上等。こいっ!!」
と、正しいフォームで走り出す。マラソン大会では上位100位以内に入っていた私だ。だからどうしたといわれればどうもしないと答えよう。記録ではなくも記憶をひもとく。そして、わしわし腕を振る。スピードに乗ってくる頃には、さほど寒さが気にならなくなり、うっすらと汗ばむ頃には、家はもうすぐそこなのだった。
我、勝利せり!! 寒さに勝ったのである。うぉぉぉぉぉと腹の底からわき上がる喜びを声にしながら、玄関を開けた。
問題は私が和服だったことだが、別に誰に会ったわけでもなく、奇妙な噂が近所に立たなければそれでいいのである。

そんなわけで、はいど〜も。今日は亀有のリリオホール、今年のポカスカジャン初めだった。
もちろん、本日も私の相方は魂の姉妹・レディース漫画界の巨匠、気は優しくて働き者のうみのちゃんである。10月にポカスカジャンを応援すると言った通り、亀有まで一緒に足を運んでくれたのである。
省吾のブルージーな歌声も、タマちゃんの甘い歌声も、二人のとてつもなくうまいギターも、すばらしかったが、やはり私には、のん様なのだった。うはー、かっこいいなあ。うっとり。
そののん様には自由が丘に愛人がいるらしく、私も自由が丘に住んでせめて名前だけでも「自由が丘の女」を自称しようかと思ったが、あんまりにも虚しい気がして実行するのはやめた。
っていうか、自由が丘、物価高いし。
ちとからみたいに、商店街にダイヤスタンプのスタンプラリーがないし。
土も黒くないだろうし。
……PSJ本日のネタは、「はじめまして亀有〜」という感じの初心者向け。大変に受けておりました。こいつぁ春から縁起がいいね。

それはそうと、また3月18日土曜日19日日曜日にポカスカジャン「キングオブライブ」がある。
鶯谷駅そばのライブハウスは不良な大人のたまり場っぽさがとっても素敵で、だから大人のネタが満載で、私はここでポカスカジャンに魂を持って行かれた記念の場所でもある。
1月21日からチケットぴあでチケット発売らしい。私は19日に行く予定。直接の友人の方でご希望の方がいれば同行しましょう!!  ブログにご来訪のみなさん、どうぞよろしく。
(読者数が全盛期の半数になっているのは、こういう宣伝活動には痛手なのね……)。

さて、本日の収穫。
「だるま食堂」だ。この女三人はすばらしい、すばらしすぎる。歌、うまいし。ということで、早速ライブ情報をチェックしたが、ないのよ。
なんで、なんで? 
それから、「柳家喬太郎」。これはもう、後援会に入りたいと思った。
NHKで見た「クラゲおやこ」で名前と顔を知り、末広亭で私がカツサンドを食べた瞬間、喬太郎が出てきて笑わされ、喉につまらせて以来、気にはなっていたのだが、今日の枕はまさに大好物。
「立ち食いそばのコロッケそばのコロッケは、まさか自分がそばの上にのせられるとは覚悟していなかったに違いなく、カラリと揚げられてさてウスターソースかな、どうやって食べてもらえるのかなと思っているところに、うわっ汁かよ、ええっ、しかも背後から!?」あたりは、もう……いや揚げ物が大好物、というわけではなく、こういう表現が大好きなの、私。もちろん、演題の「時そば」も面白かった。
でも、後援会もホームページもないのよね。
なんで、なんで?

いずれにせよ、笑って笑っておなかがいっぱいの一日。
素敵なポカスカジャンにも会えたしね。
日中があんまりにも幸せだったからこそ、バスを降りた瞬間の寒さが許し難く、(以下、ふりだしに戻ると、永久に楽しめます。)

2006年01月07日 23:09
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